第5話
他のアカウントでツイートを続けているうちに、なんとそのアカウントにも変化が起きた。インプレッションがまた急激に増えだしたのだ。
凛は、もしかしてまた誠と優が凛のアカウントを見つけた?と目星を付けた。
それを確かめるべく、日ごろのことをツイートしてみた。するとまた動画でそのツイートを見たかのような内容の動画が上がった。
誠と優だ。
凛は確信した。しかし、どうも関係が上手くいかない。仕事の内容やプライベートなことをツイートしても、それは全て誠と優のアンチかのように取られてしまっている気がした。
だから凛はもう諦めてアカウントに鍵をかけた。
もうこれで誠も優もアカウントが見れない。これで終わりだ。そう思った。
そのアカウントはほぼ見る専用だったこともあり、フォロワーが居なかった。だから誰も見ることはないはずだった。
それを分かっていながら、凛はツイートしてみた。そしてインプレッションを確認してみた。するとどうだろう。インプレッションがあり得ない数字に増えている。
凛はこれは誠のハッキングだと瞬時に理解した。Twitterを操作されている。そう思い、辞めて欲しいとツイートをしてもインプレッションは増えていく。
だんだん凛はこのあり得ない状況に精神的に追い詰められていった。これを誰かに言ったり警察に届け出たりしたら誠と優が捕まってしまうのではないか。そう思うとなかなかそれはできなかった。凛は誠と優のファンだったから。
二人を守りたかった。凛が黙っていれば、自分たちだけで解決さえしたら問題無いはずだと。
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