第18話 葛藤。

 最近身辺が賑やかだ。賑やかなのは好きだからいい。ほとんどが京子絡みだ。


「あのね、今日こそは『ろう系』の準備を開始します」


「またじゃないの?だよね?」


「うっ、その言葉甘んじて受けようじゃないか」


 そこそこ大っきい胸を押さえる。


 そこそことは言うかタイプな大っきさだけど、ちょっとやめよう、考えるの。小説に集中出来ない。


 そんなわけで『SNSビデオトーク』を切り、今日は小説を書く、まぁいつもなんだけど執筆を早めの時間から書き始めた。


 オレは基本的に2500文字までの異世界物1話と1000文字チョイ越えのラブコメ2話。


 計日に3話更新している。


 京子がよくオレがPV持ってるって言ってるのは『ラブコメ』の方で異世界は苦戦。


 PV『プレービュー』見てくれた数字でこれがひとつの答えた。


 見てくれた数だから『評価』と言ってもいい。


 書き手界隈でよくでる『書きたい』ものと『ウケる』もの違うよね、議論。


 これはオレの中にもある。


 異世界がまさにそれだ。書きたくて書きたくて準備万端整えてスタートを切ったが――惨敗。


 初日ブーストも掛からず初日はPV『30』でフィニッシュ。


 大惨敗を喫した。


 何が悪いのか問題点を探し検討、研究すると迷走しかねないので小修正で留まっている。


 最近では3桁切ることは減ったものの、目標には遠い。


 それでも書くのだからオレにとっては『書きたい』方になる。


 かたやラブコメは『ウケる方』だ。


 だからといって書きたくないわけではない。


 ラブコメの方が自分に合っている。書くのも『す―っ』と書けるし楽しい。


 決断をしないといけない。力を集約するときだと思う。


 それはわかっているが『どこに』すべきか。


 普通に考えたら力を集中するのはラブコメなんだが、異世界はこのまま続ければ必ず日の目を見る。


 そう思いたい。


 安泰に見てるラブコメの方だが問題もある。


 PVの頭打ち。決して低いところで伸び悩んでる訳ではないのだが、何かが足りてない。


 それが何なのか、もしかしたら思いっきりなのかも知れない。


 安泰の方のラブコメだが、完結することも話を伸ばすことも出来る話の流れになっている。


 この話を完結に導き異世界に集中するか、ラブコメの新作を打ち出すか。


 打って出る新作ラブコメ案は2つある。


 どちらも10話程度書けるプロットはもう持っていた。


 1つは学園モノで、1つはエロ要素とまで行かないまでも『ラッキーエッチ』的な感じ。


 つまりは『異世界』と『エロ要素あり』という小説投稿サイトのある意味『数字』が出せそうな所に矢を射る。


 オレの主戦場はあくまでも『ラブコメ』で『異世界』は苦戦中。


『エロ要素あり』に関してはまだ何もわからない。


 このことを近いうちに京子に相談したい。


 でも今は『中間テスト』期間中の投稿ストックを蓄えないと、だ。



















  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る