50.キャーー〜ーーー〜!
わたしとお
アイドルやらしてもらって、本当に嬉しいと思いました。昨日も、アイドルやらしてもらって、一番嬉しいと思ったけど、今日の方が断然嬉しい思いました。
お
わたしは、深々とおじぎをすると、チラッと後ろを見ました。布に覆われた熱湯風呂のセットから、ニュッと手が出てました。真っ赤に茹で上がった手は、大きく左右に振られてました。
あかん、まだ熱すぎるんや・・・。
もうちょっとだけ時間稼がんと、このままやと
わたしは、奥の手使うことにしました。おやくそく使うことにしました。熱湯風呂のおやくそくの前に、コンサートのおやくそく使うことにしました。
わたしは、ありったけの大きな声だして言いました。
「みんなー! 今日は来てくれて本当にありがとう!
わたしは、このあと、後ろにある布ん中入るんやけど、まだまだわたしと、お
そう言うと、ちぃちゃいゴリラの
パン! パン!
手拍子している
パン! パン! パン!
よっしゃ! こっからは時間の勝負や!
わたしは、
他の人より、頭ひとつ背が高い
立派なマネージャーの
パン! パン! パン! パン!
わたしは、大きな手拍子を背中で聞きながら、大急ぎでお
「ソロリちゃん、まだまだ時間が必要であろう!」
真っ赤に茹で上がった手をフーフーさせながら、
「もう一曲、やります!」
パン! パン! パン! パン! パン!
手拍子が続く中、白い布「バサァ」言わして、立派なマネージャーの
「
わたしは、そう言いながら、
「キャーー〜ーーー〜!」
わたしが、叫ぶん無視して問答無用で
「なるほど! あれをやるのですな!」
パン! パン! パン! パン! パン! パン!
拍手はどんどん大きくなって行きます。
「じゃ、わたしと、
パン! パン! パン! パン! パン! パン! パン!
わたしと、
わたしは、ファンのみんなの鳴り止まない手拍子の中、ファンのみんなに負けないくらい大きな声を張り上げました。
「わたし、どこにでもいる茶屋の看板娘!」
わたしが、セリフを叫ぶと、手拍子が「ピタッ」て鳴り止みました。
「昨日、茶屋に来た和尚さん、カッコよかったなーーー!
あーぁ、もう一度会いたいなぁ・・・」
そこまで言うと、白い布「バサァ」言わして、
「キャーー〜ーーー〜!」
わたしは、めちゃ黄色い声出しました。
お
これ、絶対流行る! お
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