デイトレ、1日で利益2万5000円のやり方。
まずは、デイトレードで必要不可欠な要素“バズりそうな株”を「監視銘柄」にし、液晶パネルの見えやすいところに配置する。ここからのスタート。
監視銘柄は1つではなく、複数。それにチャート(上がったり下がったりしている線グラフ)も見ながらトレードしなきゃならないので、とにかくディスプレイは多ければ多いほど良い。デイトレーダーにとっては。
翔の場合は監視銘柄に選ぶ際、「空売り」ができるかどうかも、要素に入れていた。空売り銘柄の場合、急激に上昇してしまった場合、「空売りの損切り」つまり、強烈な「買い」インパクトが発生するからだ。空売りは、損失が限定される「買い」と違い、損失は無限大に拡大している。そのため「買いは家まで。売りは命まで」と言われる所以だ。
20~30程度の株を監視銘柄に入れるが、翔が本日一番に狙っていたのが、「ルックオフ」という銘柄だ。230円という値ごろ感と、前日、前々日に材料(株が急上昇する可能性がある新商品のリリースや新規事業の展開など)がありそうだという“思惑”から、急激な乱高下をしている株だったのだ。
9時の時点で「ルックオフ」は220円。9時5分には300円のストップ高(当日の値上がりの限界値)近くまで急上昇していた。この手の株は、大口が買うとそれに群がるように小口の買いが入るので、急激に上がることがある。小口の買いは「イナゴ」と蔑んだ呼ばれ方をしている。そして、イナゴが群がって一気に去っていく際、爆下げしていくのが特徴で、「ルックオフ」も9時10分には「299円」→「240円」に一気に下がっていた。
翔はこのタイミングで、さらに下の価格「235円」に指値(この値段で買いたいという注文)を入れている。本当に勢いのある株であれば、下がっても再び急上昇することが多い。翔はそこにBETしたのだ。
その後、株価は前日終値の「230円」にまで下降。「235円✕2000株」を入れていた翔は一時、1万円の含み損を食らうことになる。ここで損切りするか、待つか、さらに買うかの選択が迫られる。
翔は「230円」で更に1000株を追加で購入。その後、株価は「280円」にまで戻したが、「250円」で利確。【5万5000円の利益】を手にした。
一方で、全部の株が早々うまくいくわけではない。他の株で損を出し、損切りした株が3万円。1日の通算成績は「2万5000円」となった。
翔にしては、上々の成績である。
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