第14話墳墓のダンジョン4

目覚めて食事を摂って、スケルトンを破壊しながら下層を目指す。

道も数日かけて覚えたし、ほぼ迷わず20階層まで到着するが、扉の向こうにどんなアンデッドが居るか、少しドキドキする。

ていうか、ダンジョン内を結構彷徨ったけど、宝箱とか無いのかな?

普通ダンジョンには宝箱があるのがテンプレのはずだけど…。


そんな事を思いながら、20階層の扉を引いて開こうとしますが、びくともしない。

今度は扉を押して開くタイプかよ!

このダンジョン作った奴!扉の開閉ぐらい統一しろよ!! なんで10階層は引くタイプで20階層は押すタイプの扉なんだよ!


そして扉を開くと、そこには木の棒を持った青いスケルトンが佇んでいる。

うん、色はともかく木の棒を持ったスケルトンは予想してた…。


予想通りとは言え、仮にも階層主ぽいので、万が一強い場合を考慮しスプレーのように噴射するイメージで浄化の魔法をスケルトンに使う。

浄化魔法を受けた青いスケルトンは、1センチ程の黄色い魔石と木の棒を残し灰のようにサラサラと崩れてていった。

うん、木の棒もこれと言って特殊な物でもなさそうだし、とりあえずアイテムボックスに詰め込んで物理攻撃用兼薪にしよう。


そして今日は、ここで休むとして、焚火をし、探知を発動し眠りにつく。

うん、起きたら焚火も燃え尽きてたし、探知も消えてたね…。

寝ながらでも探知を維持できるように練習しないと、今後下層に行くにつれて攻略が困難になりそうだから、ダンジョン内でおちおち休めないし、本格的に探知の維持を練習しないと。


そう思いながら21階層に足を踏み入れると、今度は剣を持ったスケルトンが居た。

素手・木の棒・剣、てことは31階層は槍?

まあどうでもいいけどとりあえず浄化と物理の頭蓋骨破壊で乗り切ろう!


この階層のスケルトンも稀に剣はスケルトンと一緒に消滅しない場合があるので、その都度剣をアイテムボックスに収納して行く。


本当は剣を装備して華麗な剣技を身に付けたいのはやまやまなんだけど、剣で攻撃するより木の棒で頭蓋骨破壊する方が効率良いんだよね。

ドロップした剣で数回スケルトンの頭蓋骨破壊してみたけど、4~5回破壊したら剣が刃こぼれするし、7~8回目には折れちゃうから、木の棒で殴った方がコスパがね…。

やっぱりスケルトンには木の棒が丁度良いね。


本当は鉄パイプとかあると助かるんだけど…。


今の所は木の棒で対処できるけど、強力な物理攻撃が出来る物欲しいな。

鉄パイプを持ったスケルトンが下層に居てドロップしてくれる事を祈ろう…。


転生して初めて鉄パイプが欲しいって思ったよ…。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る