三、 川

これって、お話なら何でもいいんだっけ?

じゃあ、こんなのでもいいかな。


親子が仲良く並んで寝る姿を「川の字になって」みたいな言い方するじゃない?

でも漢字とかが無い時代とかどうだったんだろうって思うわけさ。


それでね、しょーけー文字とかはよくわからないけど、

漢字もできて無いような大昔も、今みたいに言ってたんじゃないかなって。


「川みたいになって寝てるなぁ」

なんか、実際ありそうじゃない?


人間ってさ、見たことがある風景とかくっきり記憶に残ってたりするじゃん。

思い出とか、何か衝撃が残るような出来事があればなおさらさぁ。


だったら。


子供が逃げないように真ん中にして、

川に飛び込んだ夫婦が流れてきたのを見ちゃった人は言っちゃうだろうねぇ。


「ああ、川で見たやつみたいになって寝てるなぁ」って。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る