夜眠れない日もある
越山明佳
夜眠れない日もある
高校三年生の僕は日ごろのストレスで寝れない日がある。
将来への不安。受験への不安。次第にそれは今日は眠れるかな? という不安になる。
そのことを隣に住む同級生で幼なじみの女の子に話した。その子の名前は
果連との仲は双方の両親とも公認だ。
僕が果連の家に伺えば寝室の布団が一つ増える。
逆に、果連が僕の家に遊びに来れば、母親に今夜は泊めるんでしょと決めつけられる。そんな日の夕食は作りすぎを理由に食べていくよう勧め、また勧められる。いろいろと勝手に進めようとしてくる。
もちろん、一緒に寝たことは今まで一度たりともない。物心がつくまでを除いて。
果連は口は悪いが、態度に優しさが
そんな子に相談してみると準備してくるから待ってろと僕の隣にある果連の家へ入っていった。部屋でなにかしているようだ。僕からはよく見えない。
戻って来た果連は学生服を着ていた。セーラー服だ。さっきまで赤いワンピースを着ていたはずなのにどうしてだ?
そんなことはどうでもいい。僕の相談に対して果連が熱心に助言してくれる。
「そんなもん気持ちだよ! 気持ち! おめぇは真面目に考えすぎるんだよ」
「そうか……」
「今を生きろ! 今を! 明日どうなるかなんてわかんねぇんだぞ!」
「確かになぁ……」
「明日が最後の日になるかもしれねぇ。それが地球なのか。
「ごもっとも……」
僕は当然、こうなることがわかっていた。ちなみに、真というのは僕の名前だ。
人様にはお見せ出来ない
しばらく、僕が黙っていると、次第に果連は出来上がっていた。瞳は潤み今にも泣きだしそう。腕を組み
腕を組むことは心理学的には
彼女にとって腕を組むことは謝るときのポーズだ。まったく謝っているようには見えない。とも言い切れない。なぜなら、胸が……おっぱい様が女の子らしい華奢な腕にしっかりと乗っかているからだ。
おっぱいを
ところが、この日だけは違った。謝罪がない。謝罪の代わりに別のモノを頂いた。
「……そんなに眠れないなら……
「それは一緒に寝るってことか?」
「当然だろ!」
赤い頬がさらに赤くなる。どこまで赤くなるのかと見ていて楽しい。だからこそ、挑戦した。
「僕は子守歌より果連を抱いて寝たい」
もちろん、普段はこんなことを言わない。普段からこんなことを言っていたら世間様から変態として虐げられてしまう。果連の赤くなり過ぎた頬が巻き起こした
僕だけの力だけでは到底できない。果連の態度が僕を誘う。
「なに言ってるんだ! するわけないだろ!
また、
お決まりの謝罪のポーズ。僕がその言葉に傷ついていないかを気にしているのか。腕を組み頬を赤らめた状態でこちらをちらちらと見ている。
ときたま、おっぱい様を揺らして視姦サービスタイム。
おっぱい様を凝視している僕がいる。なにを思ったのか彼女はあらぬことを言う。
「……まぁ……なんだ……あれだ」
どれ?
「……それで……本当に夜眠れるようになるんなら……考えなくもない」
その言葉で僕の中で抑えていたダムが決壊。本能が押し寄せてくる。
すべてはそのおっぱいが悪い。赤らめた頬もだ。腕を組んだ状態でもじもじとして誘っているとしか言いようがない。
目の前のおっぱい様を
こんなにおっぱい様を揺らされたら、いくら僕でも無理だ。理性は壊され、本能が
僕は返答の代わりにベッドに潜り込み彼女を手招きする。さすが、幼なじみ。それだけで通じたのか。僕がいるベッドにいそいそと入ってくる。
合意の上、お互いの両親が勧めてくるぐらいだ。なにも問題はないはず。その日はたっぷりとおっぱい様を堪能させて頂いた。女の子独特の甘くて優しい匂いと確かにそこにあることを強調している柔らかみを胸で感じる。
ブラジャーを着けているにしては柔らかすぎる。これではまるで僕が過去にも女の子を抱いたことがあるようだが、そうではない。経験がなくとも本来ならあるはずのモノがないことがわかることがある。
明らかに突起したモノを胸で感じる。さらに、試しに突起物に触れてみると彼女の口元から甘い声が漏れる。
ダメだこれは。ノーブラだ。けしからん。素晴らしい。
そういえば、相談を持ち掛けた時、準備してくると言っていた。
準備ってこれか! ということは彼女は僕とこういうことをするつもりだったのか。しかも、セーラー服で。セーラー服が好きじゃない男子高校生はいない。サービス精神が
そう思うと胸が熱くなり歯止めがなかった。すでに理性は生きてはいない。それどころか転生して本能になるまである。さらば! 僕の理性。ようこそ! 僕の本能。
そんな感じで彼女が言ってた今! を肌で感じることができたためか。今を大事にする素晴らしさを体感できた。
その日から僕はぐっすりと眠りにつくことができるようになった。彼女を抱いて眠る時以外は。
夜眠れない日もある 越山明佳 @koshiyama
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