散歩

「はぁ......ッ...はぁ......ッ...」


足が痛む。

ずっと眠っていたから,久しぶりに散歩をしようと思った。少し歩いただけで,息が切れる。


「兄さん。30秒後,誰か来ます。」


目覚めた弟は,本当の機械のように見えた。

目から光が消えて,常に機械音が鳴る。


「そうなのか?本当ならすごいn......っ!?!?」


ゴンッと何かにぶつかり,額が痛む。


「あはっ♪ちゃんと前見なよ♪」

「うるさいなぁ...お前は...って出てきたんですね,エルト君。ブラン君。」


先程までとは違い,一人増えている。

貼り付いた笑顔を向けた,桃髪の男の子。

世間で言う...病みかわ?カバンを持ち,黒いチョーカー。特徴的な黒子。


「へぇ,おはよっ♪半機械人間君!!」

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