ご機嫌ななめ
「ふふふんふんふんっ~~♪」
通学カバンを手に握り,鼻唄を歌いながら帰路を辿る。
学校はつまんなくて正直そんなに好きじゃないけれど,帰りに見る夕暮れは大好きだ。
特に,夜になる瞬間。空の縁に消えてしまいそうな橙色。空に登る月。
「綺麗だなぁ......♪」
「何が綺麗なんでしょうか...?」
背後から唐突にやって来たルプルに驚いてしまう。
「うっっげ......来たな偽善者野郎...っ」
「あからさまに嫌な顔をされると反吐が出る。」
爽やかな笑顔を崩さず,いつものように汚い言葉を使う彼。こういうところがボクは嫌いだ。
「あのですね...貴方は小学生のくせに生意気なんですよ。」
「はーーぁ?ルプルだって,そんなに幼い見た目でもうおじいちゃんでしょー?体痛めちゃう前にお家に買えっ帰ったらどーう?」
口喧嘩なんて日常茶飯事。
周りからの視線が痛い。
あーーもぅっ!サイアクっ!
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