ため息
「はぁ......どうしましょう...」
二人の部屋を後にし,自室のベットに飛び込む。
重い空気が嫌になってしまい,思わず逃げてきてしまった。ルプルさんも,外の空気を吸いに出ていってしまった。もう一人の子は学校にいっていて,まだ帰ってきていない。
バラバラで,不安な気持ちが積もるばかりだ。
目を閉じると,思い出す。
海の底で家族と幸せに暮らしていた日々。
でも,私達より大きな魚影には敵わなくてそのまま私以外は皆食われてしまった。
人間の世界では人魚を食らうと不老不死になれると言われているらしくって,そんなの迷信なのに......
彼らの自己満足のために私達は犠牲になってしまった。
それは人魚だけじゃない。夢を喰らうバク。
ましてや,普通の人間の子供まで。
また口からため息が出る。
覆面ヒーローは,人々の見方ではないのだから。
作られた偽物の存在なのだから。
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