出会い

目が覚めると,ふかふかのベットの上で眠っていた。

綺麗に巻かれた包帯,丁寧に畳まれた洋服。

側で眠る弟。

こんなに綺麗な場所で,こんなにふかふかのベットの上で眠ったのなんていつぶりだろう。

「あ...お...おはようございます。」

俺たちよりも年下の女の子。

ベットの側でずっと看病してくれていたとか。

「え...っと...君は...?」

「私はクレール。人魚さんです...」

恥ずかしそうに手で顔を覆い隠し,真っ赤になりながら自身のことを話してくれた。

彼女は,もともと海に住んでいて,人間に居場所を奪われたとか...


弟が起きるまでの間,彼女と少しだけ話していよう。

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