第24話 12月25日

「俺は好きな人がいる。ここで出会えた人だ」

「何を言っているのかしら?」

 とぼけ顔の愛莉あいり

「そろそろ帰らないと、雪が積もってしまうわよ」

「ホワイトクリスマスだな。きれいじゃないか」

 ふふふと笑う愛莉。

「俺はもう、誰かを恨んだりしないよ」

 恨むと視野が狭くなる。世界を呪って生きてしまえば、頭が硬くなり、望んだ未来は訪れない。過去にしがみついても未来はやってこない。

 未来への一歩を踏み出すには勇気がいる。その勇気は誰にでもあり、誰でも苦手とする。

 生きてきた。そのために生きてきた。

 俺は何もかもが幸せになる、と。だから俺は光りになる。光りを見つけた人はすべてを乗り越え、悲しみの先にいく。常識も、偏見も、ことわりさえも乗り越え、次のステージへと進む。

 人間が人間らしく生き死にを迎える世界へ。その先へ。

「俺はもう間違えない」

 憎しみの先には悲しみしか待っていない。罪を背負い生きていても、決して晴れることのない心がある。

「俺は誰も憎まない」

 すすけた心では、正しい物の見方、捉え方ができない。とらわれてはいけない。色眼鏡をかけていては、知ることができない。

「俺は前へ進む。そしてその先にあるものを見つけたい」

 そう。もう誰も間違わないように、と願って。


※※※


 よく分からなくなったので、終わります。

 今日はクリスマス。この作品も終わりになります。

 カクヨムに来てから六年、書き始めたのも六年ほど前から。

 この六年で何か、変わったのか? と聞かれると、よく分からないです。

 たくさんのユーザーさんとつながれたのは良かったですが、作品の方はどうなのでしょう? それは誰にも分からないですよね。

 でも昔よりもエンターテイメント性というのを意識するようになった気がします。多分。

 書きたいものを書いていくので、あんまりよく分かっていないのがホントのところですね。

 今年もあとわずか。本当は一作品、完成させたいものがあるのですが、まだ書いている途中です。

 書きたいものがいっぱいあるので、全部書けるのはいつになるようになるのやら。

 とりとめのない話になってしまいましたね。


 ここまで読んで頂きありがとうございます。

 応援して頂けてとても励みになりました。

 また企画を立ち上げてくれた『くれは』様にも感謝しています。


 ではでは。

 来年もよい年になりますように。

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