第21話 12月22日

 演習が始まってすぐ。

 ミサイルが飛んで来て、慌てて機銃で撃ち落とす。

「これくらい!」

 なんてことない。

 横合いから機銃で撃ってくるアルメッシュのAnD。

 迎撃。こちらも回避しつつ無反動砲を放つ。

 回避されたあと、AnDは空高く飛翔していく。アルメッシュは地対空装備をしている。

 俺の機体は宇宙用で、地上では飛ぶことも、泳ぐこともできない。

 機銃で、敵機の肩から伸びた翼に着弾する。

「なに?」

 通信からは泡を食ったような悲鳴がのる。

 さらにミサイルを飛ばすと、チャフを放つアルメッシュのAnD。ミサイルは疑似金属に反応、敵機と誤認し、爆散する。

「ちっ。まだ飛翔能力があるのか」

 先ほどの翼への被弾で飛行性能は落ちているものの、まだ飛べるらしい。

 レールガンを放ちながら後退する。

 着弾がずれ、機銃の雨が目の前に降り注ぐ。

 発射されたレールガンがアルメッシュに吸い込まれていく。その脚部、エンジンに被弾すると、弱々しく地面に向けて降下してくる。

 負けを知らせる信号弾を発射すると、着陸体勢に入るアルメッシュ機。

「勝ったな」

「ちっ。エリートめ」

 アルメッシュは舌打ちをし、毒を吐き捨てると、帰還する。

 実弾による演習は終わった。


※※※


 戦闘シーンを描いてみました。

 昔よりも想像力が低下しているような気がします。もっと濃い戦闘シーンを描けたのですが、地対空というのは難しいです。接近戦に持ち込めないですし。

 演習ですので、あえて〝敵機〟という言葉は選ばずに書いてみました。なかなか難しいので、本編などでは敵機と書きたいものです。


 戦闘が苦手という方々もいらっしゃるとは思いますが、私としてはワクワクするので、いいな、と思います。

 ミリタリーが好きですが、戦争は嫌いです。これはミリオタなら分かってくれるとは思いますが、ミリオタは戦争を知っているぶん嫌いになりますし、でも戦闘シーンは好むのです。

 とわかりにくい説明でしたね。ミリオタは矛盾しているので、難しいのです。ちなみに私はミリオタと呼べるほどではなく、その沼に片足を突っ込んでいる程度だと思います。どっぷりと浸かっている人だと、銃火器に関しても詳しいのですが。

 まだまだ勉強不足ですので。


 今日はこの辺りで。

 ではでは。

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