第12話 12月13日
AnDは透明な海を飛翔する。遠くに星々のきらめきが、鈍色のボディを反射する。
敵機だ。
まるで引力に引き寄せられた星のように、俺のAnDにめがけて飛翔してくる敵が三機。そのうちの一機が加速し、徐々に迫ってくる。
放たれた銃弾が脚部をかすめていく。
「被弾するところだった。危ない奴め!」
腰に装備したレールガンを放つ。射程圏外だが、届かないわけじゃない。空気抵抗も、風もない宇宙ではまっすぐに飛翔する弾丸。
それが敵機の頭部をかすめていく。
胸部に搭載されたガトリングを発射し、牽制する。
「近づくな! どけ!」
思わず叫ぶ俺。
相手の機体は量産機〝スワロー〟であるが、一機は改造されている。
「早い!」
うねると、俺はレールガンを放つ。レーザー誘導を利用し、敵機を捉える。が、銃弾は大型のシールドで防がれる。
「ちっ!」
『相手は一機だ。取り囲んで一気に攻めろ!』
なるほど。敵機は囲むつもりか。なら。
バーニアを吹かし反転。
敵機から遠ざかると、背面に向かい、マニピュレータに保持した長距離レールガンを放つ。
銃弾の雨を回避するスワロー。その一機の脚部を破壊する。
腕部に装着されたミサイルを発射させる。
飛んでいったミサイルが隊長機と思われる一機、その腕に突き刺さり、爆破。腕を失った一機と、脚部を失った一機は力なく飛翔している。
隊長機はミサイルを放ったあと、バーニアを吹かし、反転する敵機群。
「なんとか、なったな……」
俺は安堵感に包まれ、仲間の方を見やる。
発射されたミサイルの一つが輸送船の右側面に被弾していた。
「まいったな。追撃もできやしない」
こちらも手痛いダメージをうけたのだ。
ここは引き下がるしかない。
※※※
量産機っていいですよね。
と、ガンダ〇みたいなことを言ってみる。
私はこういった作風も書けますが、戦闘が長いので、人間ドラマが描けなくなってしまいます。だからWEB小説向きなのかもしれません。
ラブコメ・SF・ロボットもの・ファンタジーと書いていますが、今のところ、現代のラブコメが一番書きやすいかもです。
SFだとあまり手の込んだものは書かずに、安直なものばかりになってしまいますね。近未来とか。
ロボットものはかなりプロットを作り込まないといけない気がしています。
ファンタジーものも、世界観を考えるのが面倒で中世ヨーロッパくらいの雰囲気を思い出して書いてます。
書くのって、難しいですね。
ではでは。
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