第3回:ある時は……

本日のテーマは、こちら。



・ガーディアン

 様々な作品で登場する組織で、固有勢力だとアキバガーディアンがいますね。彼らのやる事は『超有名アイドル勢の様なコンテンツ流通を阻害する勢力の監視』と我侭姫の設定メモにもあります。監視という表現がミソです。



 彼らにとって、SNS炎上という案件自体が『第2次世界大戦の再来』と考えている事が多く、事態が悪化する前に動き、即座に鎮圧します。どういう手段を取っているのかはご想像にお任せしますが、大抵が強硬手段と言えるでしょう。どういう手段を使っているのかは、警察もあまりガーディアンに手を出したくないので、それ位の手段なのだろう……というのだけは言及していたり。

(ここを詳細に書いても、他の重要箇所が書けないオチでは……という一種の演出扱いになっているのは否定しませんが)



 今の時代でガーディアンのような炎上勢力を即座鎮圧できるような存在が仮にいたとして、本当にSNS炎上が起こらなくなるのか? それに関して言えば、残念ながら『起こるかもしれない』と答えます。だって、彼らが即座鎮圧して平和になったらデンドロビウムが活躍できるようなエピソードが減ってしまうではないですか、他の日常エピソードで出番を増やせば……とツッコミが飛びそうな落ちもしないでもないですが。実際、ジャンルがバトルものなのに割合が日常パート9でバトルパート1の場合、どうなると思いますか? かなりのメタ発言ですが、詳細はお察しくださいという方向で。



 自分の作品では、大抵の敵勢力がモブ扱いで名前なしが多く、そうした弊害を何とかしようというのがガーディアンの存在になっています。実際、うまい具合に動いたためしはないのですが……彼らの目的が上述通りに分かりやすすぎるのも原因なのでしょう。ただ、監視がメインなのに炎上勢力を物理で片づけるのは……と思う人もいるでしょうが、あくまでガーディアンは『コンテンツ流通を阻害する勢力』に対して監視を行い、ガーディアン判定でSNS炎上と認識した際に物理で鎮圧するので、ある意味でも間違っていないと思います。



 阻害する勢力っていうのが、いわゆる「まとめサイト」や「バズり」目的の無名のユーザーという事で、同じような事例を出さないように物理の実力行使に出ます。そのやっていることが、どう考えてもワンサイドゲームになるのは……もはや仕様という方向で。ガーディアンとしては、手加減している可能性はありますが、どう転んでもやりすぎる傾向になるのは、こういう事なのかもしれません。



 ガーディアンにとって、犯人が自爆などのような手段を取られること、それが彼らにとっては存在意義が揺らぐ案件です。そこまで追いつめられる前に戦意喪失させるのがガーディアンあのですが。



 この辺りは作者が基本的にデスゲームでいうロスト要素は一切排除している作風にしているので、作風的な事情と言われれば、それまで……という事で。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る