第8話 温かな日常

ピロン、ピロン

俺のスマホのアラームが部屋中に鳴り響く

「んー!もう朝かー!」

今日は、なんだか目覚めが良かった

それにしても…昨日の事が頭の中を過る


夢、、じゃないよな?


俺は、昨日確かに星野と戦った

未だに足も痛いんでいる

それにしても、なんで俺の事を…まあいいか


俺は、いつも通り母の作ったパンを食べて

学校の門をくぐりクラスの中に入った!

今日は、いつもよりクラスが賑わっている

何かあるのだろうか

「おはよう!今日は、楽しみだな!」

「なんか、あったっけ」

クラスメートの赤木だ。

こいつは、テストの度に、なんやかんや

赤点は、回避出来るとかいいながら

なんやかんや補習に呼ばれている

赤木「テスト返しと席替えだよ!」

俺「……落ちるだろ」

赤木「今回は、落ちねーよ!」

なんでこんなに自信に溢れてあるんだ

メンタルが強いのか、分析の概念がないのか

赤木「そんなことより!席替え楽しみだな!」

俺「まあ、授業受けるより楽でいいんじゃね」

俺は、軽々しい感じで返した

赤木「絶対、星野の隣が良い!お前もそうだろ!」

急に小声になり俺の耳元でそういった

確かに見た目は、すごく美人だ

しかし向こうは、こちらの事を知ってるし

俺は、あいつのこと、全然知らないし

正直、距離を置きたいというのが本音である

俺「まあ、美人だしな」

?「それでは、そろそろ席に着いてくださいねー!」

この身長154センチくらいの青髪の可愛らしい見た目の人が俺らの先生、桜野 葵だ

キーンコーンカーンコーン

ちょうど良いタイミングで鐘がなった。

まるで見計らったかのように

桜野「うーん、それじゃあテスト返しからやりましょう!」 

うおーーー!

クラス中で悲しい意味の叫びなのか

嬉しい意味の叫びなのか

多分どちらとも混じりあい、一瞬でクラスが

いろんな意味でお祭り状態になった

桜野「男の子は、うるさいので女子から

先に配ります」

うおーーー!

多分、確実に悲しい意味の叫びが聴こえた

次は、テスト貰えなくなるんじゃないのか?

出席番号が若い、赤木が先に先生の元へ

赤木は、とても自信に、溢れてる表情で

とても凛としていた。これぞ漢だ

そして、覚悟を決めた顔つきになり、紙を

受け取った。

その後、10秒くらい時が止まった【気のせい】先生は、ずっとにっこりしている

赤木は、再び動き出し俺の元へ

彼の顔は、とても青ざめている

これは、自分の口から言えないくらい

ダメージを食らってそうだな

俺は、赤木の肩を、ポンと叩き言った

俺「大丈夫!多分俺もだ」

そして案の定予想が的中した

6点だ。もはや点が低いという領域を

超えてしまっている気がする

桜野「それでは、運がいいのか悪いのか

先生の個別指導を受けることになった生徒

は、またテスト勉強ですね!」

先生は、にっこりした表情のままだ

ギリギリ赤点を逃れ肩車をして喜ぶものも

いれば未だに顔が青ざめているやつもいる

しかし俺は、こんなときにふと思った


こういう日々が幸せっていうのかなって

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