第2話 誰かに送られた夢


時移「なんだここは!?」

目が覚めると俺は、曇の上に立っていた。

そこは、光に覆われていてまるで天国のような場所だった。

「流石は、俺が選んだ奴だ、いい目をしている」

俺「誰だ!」

姿は、見えていないけれど青年の声が聞こえた。少し低くて透き通った声

をしていた。

どこかで聞いたことのある声だったが、自分の状況に頭がついてきておらず

それどころでは、なかった。

俺「お前は、誰だ」

俺は、整理が出来ていない脳から言葉を振り絞りそう言った。

「まだ知らなくていい」

まだ!?

「俺たちは、目的を達成する、必要であればお前に力を貸してもらう時が来るのかもな」

「なんだよお前たちの目的って」

男が小さくクスリと笑ったのが聞こえた。そしてこう言った

「俺たちの目標は...」





「は!?」

俺は、勢い良くベッドから飛び上がった。目が覚めるとそこは、漫画や洋服が散乱

している自分の部屋だった。

「何だったんだ、あの夢は」

時刻は、午前7時になるところだった。

「まあ8くらいに家を出りゃ間に合うだろう」

そういいながら俺は、階段を下りながらリビングへと向かった

テーブルの上には、トースターで焼かれて少し時間の立ったようなパンが3枚と

手紙が備えられていた。

母さんからだ

「今日は、お母さん仕事が早いから、先に行ってるね。トースターで焼いたパンを

3枚机の上に置いとくから、今日から始業式!頑張りなさいよ!」

手紙には、そう書かれていた。

俺は、早速テーブルに座りパンを食べた

「今日は、始業式かー早いなー」

そういいながら俺は、自分のスマホに手を伸ばす

「ん?昨日の夜に友達からメールが来てる」

友達「久しぶり!元気か?明日は、久しぶりの学校だし、たまには一緒に学校いこーぜ!ってことで明日の7時50分くらいにお前の家にいくから。また明日!」

少し家を出る時間が早まっちまったけどまあいいか

そういいながら俺は、久しぶりに学校の制服を身につけて朝の支度を始めた

丁度、学校の準備が終わったころインターホンがなった。友達の姿だ

「今いく」

俺は、それだけインターホンに向かって言葉を発し玄関へ向かった

友達「おっす!それじゃあいこーぜ」

俺は、友達と一緒に歩くことにどこか懐かしさを覚えながら学校へ向かった

ちなみにこいつは、萩井だ。高校から友達のクラスメイトで補習組と呼ばれる

補習の常連客の5人のうちの一人だ。俺もその内の一人だから人のことは、言えないけれど、そういやこいつ夏の補習サボってなかったか?

俺「そーいやお前、夏の補習来てたか?」

萩井「いや、新発売のテレビゲームで忙しかった」

アホだ

萩井「でも、俺らの学校なんやかんやで進級させてくれるからなんとかなるだろ」

こいつの場合は、今回こそ何ともならん気がするが、

確かに俺らみたいにテストが行われる度に毎度毎度、補習に現れる奴らが居るのに

進級出来なかったという話をきいたことがないな

まあ俺としては、とてもありがたいのだが

萩井「あ、もうすぐ着くぜ」

俺「ああ」

俺らは、学校の門をくぐった

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