第629話 大浴場が色々おかしい
この日はこれで終わりにし、休む事に。
しかしユハニは色々あるようで、
「これから王都で魔大陸、ひいては魔族の対応を検討してまいります。」
仕事熱心なユハニはそう言って去っていきました。
まあそういう事は彼に任せるのが一番。
僕は何だか色々ありすぎて余計な事を考えてしまいそうになったので、暫く落ち着こうと館の大浴場へ。
館の大浴場は、地下を掘って温泉を得ています。
源泉かけ流し。
しかし温泉が地下にあるという事は、この星も地球と似た環境?
まあ今はどうでもいいんです。
・・・・
・・・
・・
・
結論から言うと、全く落ち着く事ができませんでした。
何せ館の大浴場はいわゆる家族風呂。
僕の妻子も普通に利用しています。
で、僕が大浴場に向かうと友郁達も一緒に入る事に。
そして当然ながら各々の子供も一緒。
そんな子供が2桁も集まればもうそこは大浴場という名のプールです。
この大浴場、ジャグジーや打たせ湯、寝湯等があり、そして気が付けば何故か滑り台やら・・・・あれは何?
何故か流水プールのようなものまで。
それに滑り台、なんだか大掛かりのまであるんです。
ここは温水プールじゃないんだけど。
「お父様もご一緒にどうですか?」
「お父さんはあれ苦手なんだよなあ。」
10歳ぐらいの娘が僕の手をひいて・・・・ウォータースライダーに連れていかれます。
この大浴場にはウォータースライダーまである!
一体なんでこんな事に?
そして・・・・あまりにも本格的過ぎて驚きました。
そして体を洗おうとしてもあちこちから水が飛んできます。
息子達は水鉄砲に夢中な様子。
しかし飛距離がおかしい。
10メートル以上離れた場所から放ったのが勢いそのまま飛んでくるんだけど。
「おりゃあ!」
「きかぬわ!」
「10れんぱつ!!!!」
男の子は皆元気です。
結局落ち着く事はできませんでしたが、考えすぎる事はなく結果的には良かったのでしょう。
そして気が付けば子供達と雑魚寝でいつのまにか寝てしまってました。勿論風呂は上がってますし、寝室でですよ?
・・・・
・・・
・・
・
夜中にふと目を覚まし、用を足しに寝室を出ました。
トイレで用を足し、戻ろうとしたのですが、途中ミーティングルームというべき色々な話し合いをする部屋で、妻達の声が聞こえたので何だろうと思うと、どうやら日本からの転移者が集まって、魔大陸で日本の現状を確認すべきか否かを真剣に話し合っているようです。
直接調べに行きたい所ですが、万が一があると取り返しの付かない事態になりかねないので、このまま放置か、それとも何らかの何かを送り込んで調べるか。
そしてその話は僕にとって予想外の流れになっていきました。
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