第614話 いったん保留に

日本に戻る、それだけであれば是非!と思いますが、どうやら日本は何かとんでもない出来事が発生した様子。

そしてそれはどれほどの規模か分からず、かつ原因がさっぱりわからない。

そしてその原因が放射能や危険な感染力の高いウイルスによるものであれば、向こうに行っての調査は、戻った場合こちらに危険な何かを持ち帰る可能性があるので現実的にはとてもではありませんができません。


僕の並行世界は謎仕様で、並行世界で獲得したアイテムもなぜか現実世界で手に入るという・・・・


そのせいで下手に並行世界で向こうに行った場合、もし向こうで死んで並行世界を終わりにしても、手に入れたアイテムはこちらに残るので、それらに放射能やウイルスが付着している可能性があるのでこれも却下。


なので一度保留に。


一応酷い案があったのですが・・・・


犯罪者や有志に向こうに行ってもらい、あちらで活動してもらうというもの。

向こうの情報は随時こちらに知らせる事ができるので、その都度指示ができます。


そしてもし食料が無いとかになれば、こちらから送ればいいんです。

だけどもしあちらに生命活動に支障をきたすような場合、治療にこちらに戻ってもらう事はできません。

日本が危険がないと判断できない場合、二度とこちらに戻ってこれないんです。

多分有志を集えば誰かが参加するでしょう。

しかしこんな非道な事はしたくない。


ただ、カメラの映像がたまたまだった場合は事情が変わります。

どっちにしろ無理だな・・・・


結局日本の様子はこのカメラを使い誰かに調べさせる事にしました。

但し日本に行けないようにしておく事は忘れずにですが。


イレギュラーの事態があって、魔大陸の調査が止まってしまいましたが、翌日から再開させる事となりました。


・・・・

・・・

・・


船を造ろう。

朝一番に何故かそんな事を思いついてしまいました。

「おはよう順平さん、朝から寝ぼけてますか?」

ほっぺをつまみながら言わないで下さい友郁さん。

「まだ寝ているのですね。いつまでたってもそう言う所は子供ですわ。それが順平さんらしいのですけど。」

・・・・それ褒めてるの?けなしているのかな?

たまに毒舌な泉さん。

「ほらほら顔洗って食事!」

何でこんなに朝から元気なんだ柚奈は。

「順平さん、そんな目を瞑っていたらぶつかりますよお。手を繋ぎましょうね。」

子ども扱いやめて瑞華。

というかなんか以前にも同じような事があった気が。

え?どうせ領地ではいつもこうだろうって?ごもっとも・・・・


そして麻矢と雪奈が食事の用意を整えてくれてました。


いつもの日常。

平和な日々。

こんな日がいつまでも続けばいいのになあ・・・・

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