第613話 戻って確認を

最初の場所へ戻ると、既に全員揃っていました。


「奥でお話したらあ?」


そう言えばミーティングルーム?があるんだっけ。

もし椅子が足りなければ用意すればいいし。


そして・・・・


机をすべて撤去、床にカーペットを出して全員輪になって座ります。

因みに子供は皆風呂場で遊んでいます。


湯船が結構広く、小さな子は泳いだりしてるとかしてないとか。

まあ小学生ぐらいの子供だから問題ないと思うけれど・・・・


で、全員で意見交換が行われました。

結局生きた生物を見かける事がなかったようです。

但し、カメラでは分かりにくいのですが、人と思われる姿をいくつか確認はしていたようです。

但し倒れた状態かもたれかかった状態。これも条件があるのか、建物の中が見えた、つまり窓越しの様子だとか。


一番収穫があったのは結局集落を見つけていた場所のようで、人らしき姿を捕えたのもそこだとか。

なので一度そこで確認しようと。


・・・・

・・・

・・


一度領地へ向かい、侍女を数人連れてきます。後男性の家臣も数人。女の子を侍女に任せ、男の子は家臣に任せ日本人の妻と確認しに行きます。


一番色々確認できたのが3番目の場所。ここは雪奈と麻矢が調べたようです。


「私達も今更死体見ても驚かないけれど、白骨死体だよあれ。」

「締め切った部屋の中だから人の姿で残っていたようだけど、外で死んでいたら風で飛んでったんじゃないかしら?台風とかで飛ばされたと思うわ。」


つまり自宅で死んでいた人を見つけたと。

教えてもらった場所の、したい?がある場所はレースのカーテンがかかっていてわかりにくいんだけど、確かに何となく人が倒れているっぽい何かが見えるようです。

上からのアングルなのでこれが限界なんだけど。


「一度あっちで確認する必要が「却下!」あ・・・・何で?」


友郁に止められました。


「並行世界で向かえば「絶対ダメですわ!」実際・・・・何で?」


泉にも止められました。

そして柚奈が、

「あんたの並行世界、並行世界で獲得したアイテム何、でか持ち帰れてるじゃないの!もし放射能だったらどうするのよ!それにウイルスでやられてるならそれを持ち帰るよあなたのススキルでは!

忘れていました。

そうです、僕のスキルの並行世界、何故か並行世界で獲得したアイテム、並行世界を切り上げても何故が現実世界にそのアイテムを持ち帰れているんです。


そうか、忘れてた。それじゃあ駄目だね。

すると瑞華が一つの提案を。

「遠隔操作で向こうに複雑な操作の出来る装置を送り込んで撮影できないかしら?」

「そうしたいけれど、それをすると向こうの状況がわからないから戻って来た時に危険物質を持ち込む可能性があるから・・・・瑞華には何か具体的な案があるのかい?」


「出来るかどうかわからないけれど、ここから向こうの様子はカメラ越しに分かるのだから、そのカメラに別の画面を映させるのね。その画面はこちらから複雑な操作の出来る装置を送り込み、それに設置させて、画面をカメラから映るようにして、その後その装置を移動させてその装置で画面に映像を送り込めれば・・・・ごめんなさいね、上手く言えないんだけど、訳が分からなくなっちゃった。つまりこっちから動く装置を送り、その装置からのカメラの映像を別の画面に映し、その映像をここのカメラに撮影させれば、というのだよね。」


「そ、そう!そんな感じね。」

「だけどそれにも問題がある。」

「何が問題なのかしら。」

「どうやって操作するかだ。こちらで操作する端末を用意し、その受信がそもそもできるのかどうかなんだ。ここの設備と向こうの設備がどうやってつながっているか分からないけれど、今同じ事をできるか、と言われると無理なんだ。安全な場所なら用意ができるかもだけど。」


考えは分かるんだけど、厳しいな。



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