第587話 先行して出発します
魔大陸にいきなり向かう訳ではないので、今回はポチの出番はありません。
フェンリルに任せます。
僕がフェンリルの背に乗って移動するんです、この大陸で魔大陸に一番近い場所へ。
そしてそこでゲートを設置する予定。
今回はフェンリルの奥さん、ガルムも向かってくれるようです。
そしてガルムの背にはオイヴィが跨ってくれる事に。
「順平殿の妻の中では私が一番適任だから私が同行する。」
いざ戦闘になったらオイヴィが一番頼もしいのは事実。
レベル自体は日本からの召喚組の方が上だし、スキルも持っています。
だけど、戦闘経験は圧倒的にオイヴィの方があります。
こういった時はオイヴィに頼るのが一番。
まあフェンリルの背に乗っての移動なので、余程の事がない限りフェンリルが後れをとる事もないと思うのでさほど心配はしていません。
そして日が暮れる前にゲートで戻ればいいだけなので、荷物もそう多く持っていく必要はありません。
ただ、万が一があると困るので、それなりに持ってはいきますが。
さて、準備も終わったのでいよいよ出発です。
「じゃあ頼むよ。」
【わかった。】
・・・・
・・・
・・
・
以前フェンリルの乗った時もそうだったんだけど、全く揺れないし、風を感じる事もありません。
特に何もしていないらしいんだけど、元々魔法と言うか、そう言うのを展開できるんだなあと改めて思います。
今回はロンドロッグも通りますが、敢えて無視します。
もし章君やピートロネラ皇女を見つけても、危険がなければ敢えて何もせず、言葉もかけないで移動します。
オイヴィは皇女様に何か話したいとは思うけど、堪えてもらいます。
ただ、何処にいるか確認できれば今回の事が終わればオイヴィはきっと皇女様の様子を見に行くでしょう。
そんな事を考えていると、いつの間にかロンドロッグとの国境付近に。但し、もう夕方だったので国境付近にゲートを設置します。
実際いくらフェンリルが速いと言っても限度があります。いくらなんでも一日でこの大陸を移動しきれるわけもなく。
結局この日は僕とオイヴィはゲートで領地に戻りました。
フェンリルは狩りをすると言ってこの場に残ると言ってどこかに去っていきました。
相変わらずゲートって便利です。
ただ何かしら不測の事態が発生しゲートが使えない事もあるので、一応野営できる用意はしています。
まあ使わないで済むに越した事はないのですが。
そして領地でゆっくり入浴。
流石にずっと同じ姿勢だと体が痛みます。
そして僕は風呂から出てから本来の仕事をする事に。
結局夜は寝る時間もなく、ようやく出発前に寝た僕でした・・・・
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