第585話 まるでダースベ▼ダー

内元君は翌日、試作品を持ってきてくれました。


あれは・・・・まるでダースベ▼ダーじゃないか!なんて物を持ってくるんだ!


いや、予想してなかったわけじゃない。

遊び心があるのもいい。


だが・・・・何かが違う!


シュコーシュコー言いながら魔大陸を、あれで進むのか?


「まあ冗談ですけどね。」


安心した。

だがまさか?

そう、次に出してきたのは白い奴。


そう、兵士が被っているあのヘルメット。

そして僕の要求した、2つのフィルターっぽいのは口のとがった部分に。

うん、それで合ってるんだけど、どうなのそれ?


「何故かこうなった。」


「最初が黒いあれで、今度はこれ・・・・」


「まあこれもあれなんだけど。」


今度こそ頼むよ。

これでライトセ▼バーなんか出してきたら、発狂物だよ。


まあできない事はないんだけどね。

めっちゃ効率が悪くなるのを気にしなければ、だけど。


で、出来上がったのはミリタリーショップに売っていそうなゴーグルに口は声が聞こえるような造りになっていて、その両側にフィルターがあるような。

まあ無難な感じかな。


そしてすっぽりかぶるんだけど、これはどう調整したら?


「調整はそっちで付与して下さい。」



まあ物は良さそうなので、これである程度何とかするしかないかな。

ただ、やはり見た目に可愛らしさのかけらもないので、見る人に威圧感を与えそうでそこが気がかり。


でもまあ安全には変えられないしね。


結局これで問題ないという事になって。内元君はお役御免。


本当はもっと色々してほしかったんだけどね。


だけどまあ爵位に関して、領地にしてもだけど、彼にも無理をさせちゃってるからね。


・・・・

・・・

・・


「それかぶるの?」

「威圧感が凄いわ。」

「せめてバイクのヘルメットぐらいにできなかったのか?」

「せめてお色をピンクに。駄目ですか?」

「安全には変えられないのですね。」

「息はできるのでしょうか?」


召喚された妻達に見せた所、こういった反応が。


誰?ピンクにって。


かえって怖いよ。見た目と言うか形状がそもそも威圧感があるのに、これにピンク色って、危ない人になってしまいそう。


さてこれは現地組の妻はどういった反応を示すのかな?


「これは防御力はいかほどなのか?視界的にあまり良くないようだが。」


オイヴィはこれをかぶりながらの戦闘を想定しているようだけど、そんな状況は避けようね。


「さすがにこれは売れないでしょうね。ギルドにも確認はしてもらいますが、今回限りの商品になりそうですね。」


ヘルトラウダの反応もなかなかひどい。

まあこんなもんだろう。


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