第583話 内元君に話をするも
さて、誰に行ってもらおうかと思ったのですが、こういう事には察しのいい内元君。
「いっときますけど、僕は魔大陸なんか行きませんから。領地を押し付け爵位まで受けさせたんですからまあ当然だと思いますけどね!」
まあぶっちゃけ期待はしていなかった。いやマジで。
と言うか本当ならあっちに向かう男性陣は、このままいけば少数になるのが見え見えだったので、本当なら無理やりにでも連れていきたかったんだけど、これは厳しい。
「でもうっちーはちゃんと考えてるんだよね!」
揚村さん・・・・じゃない。もう内元さんだね。
だけどなんで結婚しているのに未だにうっちーなんだ?
子供も大きくなった・・・・はずだけど何で赤ん坊が?
「もう6人だし?ていうかまだまだ現役だし?」
お腹が大きい。だけどいいのか、この世界では内元君も伯爵。伯爵ともなれば仕えたいという人も沢山やってくるし、家臣や使用人も多い。
そして伯爵家の子供には、それぞれに乳母が付き、護衛もつく。それに執事やメイドさんもわんさか。
後は領地を実質動かす家臣、そして警護の兵。騎士かな?
「それと僕、いつの間にか侯爵になってたんですけど。しかも付き合いのある商人に侯爵様と言われるまで僕知らなかったんですけど。」
おっといかん。
ブーメランが来そうだ。ここは退散しておこう。あ、でもちょっと道具を作ってもらおうかな。
なんだかんだで内元君の趣味みたいなもんだしね。
「出直すよ。それと、侯爵の件は陛下に直接言ってくれ。ああそれと、魔大陸に行くにあたり、色々と道具を作ってほしいんだよ。」
「道具?いったいどんな?あ、だからと言って現地を見て作ってってのは無しだから。」
駄目か。
先に魔大陸に渡り、ゲートでと思ったんだけど。
まあだけどそのうち向こうに行ってもらい、色々見てもらって作ってもらおう。
僕も実際どんな所か分かってないからね。
だけど色々と用意をしておかないと、砂漠が広がっているかもしれないし、見渡す限り氷の世界かもしれないし。
まあ僕や内元君が以前作った服なら温度は湿度を調節してくれる快適機能が備わっているから大丈夫だと思うけど、向こうに行ってもらう全員に用意できるかとなればわからないし、そもそも今の装備で対処できる範囲の聞こうか分からないんだよね。
あとは空気の問題。これは考えないと。
もしかしたら魔族にとっては無害、若しくは無視できる程度の毒でも、僕等にとって致命的かもしれないし、もあいかして一酸化炭素が多ければ、違和感を感じたころには手遅れだという事もあるし。
マスク?マスクで対処できるのだろうか?
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