第580話 魔大陸

魔大陸か。

そもそも魔大陸に向かうには相当移動しないといけないんじゃなかったっけ?


あれ?ゲートあったって?

まあポチに乗っていけば何とかなる?

そもそも常山領はロンドロッグと接しているとはいえ、魔大陸にはさらにロンドロッグの向こうへ行かないといけないから、この国に居る限り関わる必要は無い気がするんだけど。

だけどアルノルトの考えは違ってて、



「魔王が消滅したと聞いてから時間が経った。そしてその間に魔王に関しては何の動きも見せていない。つまり本当に魔王は消滅し、新たな魔王が誕生していない可能性が高い。だが実際どうなっているのか確かめたいが、魔大陸に辿り着けるような猛者がわが国にはほぼいない。」


そう言って僕を見るけど僕も行った事ないからね。


「因みに僕も魔大陸に行った事はないし、無理だね。」

「そんな事はない。義兄ならいける。それに嫡男ももう成人だろう確か、領地は姉上の子に任せれば問題ないじゃないか。」


まだ子供だけど、ユハニもいるし、他にも家臣は沢山いる。

ぶっちゃけ僕がいなくてももはや常山領は回っていける。

実質ヘルトラウダが中心となって領地の運営は進んでいる事だし。

アーダとザーラは王都との間を取り持ってくれるし。

うーん、どうするかな。

久しぶりに友郁や泉達と過ごすのもありだな。最近はひたすら知らない女性といたす事ばかりだし。


結局僕が様子を見に行くことになったんだけど、それはもうしばらく先の話になってしまった。

何せさっき触れた女性とのごにょごにょ。

もう1年ほどスケジュールが組まれていて、それをこなさないと駄目と言われました。


いやおかしい。1年って。

女性は生理の問題もあるからそう上手く体調を1年維持するのって難しいよね?

それを3000人以上の女性に。

でもよく考えたらいいのこれ?

3000人の未婚の女性が出来上がったりしないのかな?


そう思ったんだけど、一度僕との間に男児を設けられたら、ある意味安泰だからと本人の希望があれば別の男の元に嫁がすらしい。


本当ならこのまま常山領に留まってが理想らしいんだけど、僕がこの状態じゃあね。

なら僕の相手はひたすら一度出産してくれた女性でいいんじゃないの?と思ったりしたんだけど、

他の貴族との兼ね合いもあってそう簡単な話じゃないらしいんです。

と言うか他の貴族の男どもは甲斐性ないの?

甲斐性ではなく引き継ぐ領地がないらしいんです。さようですか・・・・


でも僕一人がこんな状態で国は成り立っていくんだろうか?


そう思ったんだけどアーダ曰く、


「一体国に貴族がどれほど存在しているか知っておるのか?」

と聞かれ、さてどうなんだろう?

そう思ったんだけど、100や200じゃきかないらしい。

数千あるみたい。

なので女性が僕の所にやってくるのも、そりゃあいつまでたっても尽きないわけだ。

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