第527話 ロンドロッグにもいないようです
一応ゲートでロンドロッグにも行けるようにはしているんです。
家臣の中にロンドロッグ出身者がいるので、複数人でゲートを設置しに行ってもらった事があるんです。
そしてゲートが開通したのちにこちらから何人か人を送り込み、安全な場所を確保し、ゲート部屋を設置し行き来が可能なようになっています。
そして今や魔王の脅威から解放されているとはいえ、一度国として滅んだロンドロッグの復興は思うようにはいかず、唯一の希望のピートロネラ皇女はずっと章君と行動を共にし、現在行方不明。
もしやロンドロッグに戻ったのでは?と思い人を送り込んで確認してもらいましたが、今のところ考えられそうな場所に章君及び皇女様一行が現れた様子がありません。
引き続き捜索をしてはもらいますが、多分無駄な努力となってしまうのでしょう。
一応捜索隊には毎日連絡をしてもらうようにしています。
もし何処かで見つかれば速やかに帰還できますし、何か手掛かりがあれば知らせる事が出来ます。
それと捜索隊にもゲートを使ってもらっています。
捜索隊の拠点として活用してもらう建物にゲートを設置し、暗くなれば今いる場所付近で安全を確保し、ゲートを設置して拠点に戻ってもらい安全に休んでもらえます。
万が一設置したゲートに敵意ある何かが侵入しても、拠点のゲートを使用停止にしておけば拠点に置いてあるゲートから招かれざる何かが現れる、という事もなくなります。
但し調査していた地点に戻れなくなるという問題が発生しますが、人の安全にはかえられませんからね。
そうこうしているうちに1週間ほど経ち、結局章君達の行方は残滓のほか全く手掛かりを得られないという、あまり結果としては良くない部類になってしまいました。
まあ最悪は全員死体で、若しくは死んだことが確認できる事なのですが。
行方が分からなくなっただけなので?何処かで無事に過ごしている可能性はあります。
しかも何らかの想定外の転移でこちらに戻れなくなっている可能性もあるのですが、これに関してはもう僕達でできる事はありません。
これより更に1週間、一応捜索はしましたが何もわからずじまい。
この時点で諦める事になりました。
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・・・
・・
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章君達の行方が分からなくなってから更に数年が経ちました。
全く手掛かりがつかめない上に、数年経ってもこちらと連絡が付かないので、まさかとは思いますが日本にいるとか?
まあ今更なのでどうにもならないのですが、いうでも皇女様が戻ってこれるようにと、ロンドロッグの復旧は急ピッチで進んでいます。
既に常山領の住民となっている元ロンドロッグの住民のうち、希望者には復旧したロンドロッグに戻ってもらっています。
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