第521話 口撃に耐える魔王?実際には・・・・
策を仕掛ける事で有名?な魔王。
僕との戦いであっけなく負け、その後何とか逃げおおせたと思っていたら、いや魔王は確かに僕より弱かったので負けたのは間違いないけど、本音は負ける事は想定していなかったはず。
だけどいついかなる時に強敵が立ち塞がる?かもしれないので、どうやら常に罠を仕掛けられるようにしているようで、尻尾をまいて逃げると思わせておきながら、いくつもの罠を仕込んでいく魔王と側近。
しかも自身の加齢臭?物凄くくっさい体臭までも利用するという徹底ぶり。
さらに何重もの罠を仕込み、しかも罠と気づかれないようにとの隠蔽工作も完ぺきで(僕も知らない間に罠にかかっていました)何で強いはずの魔王がここまでする?みたいな。
しかし僕は目の前の様子をじっと見ていると、何やら様子がおかしいです。
確かに章君が一方的にマシンガンの如く喋りまくっていますが、そして魔王がそれに耐えている構図なのですが・・・・何かおかしい。
何だか魔王が時々側近?と思われるおばちゃんに合図を送っているような気がするんです。
まるで・・・・
【おい、どうなっている?まだ解除できんのか?】
【駄目です。結界の種類が多すぎ、しかもその一つ一つが強力で、未だ一つも結界を解除できていません。】
【くそ!油断した!まさかこのような結界を展開するとは想定していなかったぞ!】
【目の前の愚か者に気を取られ過ぎました。如何なさいます?】
【如何と言ってもな・・・・うわ、例の勇者までいるじゃないか。こうなったらこのボケを捕え、そのまま押し切るしかないか?】
【しかし私はとにかく、他の眷属に命令は伝わりませんよ?】
【致し方あるまい・・・・それにあの女!あれはロンドロッグの皇族ではないのか?なぜ生きておる!】
【あの時あの場にいなかったのでは?全員いると思っておりましたので、その時期を見計らっての襲撃だったのですが・・・・】
【ええいもうあの阿呆の口には耐えられん!行くぞ!】
【ですが今魔法は使えませんよ?魔道具であれば使えますが・・・・】
【くっ!仕方がない・・・・ここは意表を突くか!】
【え?え?何をなさるおつもりで?】
【お前を抱く!】
【よろしいのですか?城には私の身体は保存されておりますので、戻り次第お相手いたしますが?】
【ここを脱出するにはその体を抱くしかあるまいて!】
【魔王様・・・・】
は!何か変な言葉が頭の中に入り込んだ気がするんですが・・・・
章君を襲うのなら物理的に阻止できると思うのですが、森信君の身体でおばちゃんを今から抱くの?
そのごめんなさい。
正直そっちの方が耐えられません・・・・
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