第497話 ドラゴンの背に乗りドライブ?
順平は久しぶりに召喚組の妻全員と、確認の為なのだが旅を満喫する事に。
そうは言ってもドラゴンの背に乗っていけば、徒歩で一か月かかる距離も、ものの数時間でたどり着く。
なので旅と言う程でもないのだが、それでも妻達はずっと出かけられなかったので、いい気分転換になるはず。
「わあ!やっぱり外は気分がいいね!」
友郁がはしゃいでいる。
「ドラゴンの背も宜しいですが、クルーザーのようなので旅をしてみたいわ。」
泉がそんな事を。
クルーザーか。
乗った事がないから想像するしかないけれど、移動するスイートルームのような感じなのかな?
「じゅ、順平?手握っててよ?」
「柚奈、怖くないから落ち着こう?」
普段の勝気な性格の柚奈だが、実は高所が苦手。
正確には高所ではなく、飛行機が苦手なのだが、空を飛ぶドラゴンから飛行機を連想してしまったのか、腰が引け、その表情は恐怖を現している。
「まあ柚奈さんったら怖がり屋さんなのね?」
そう言いつつ瑞華は仲の良い柚奈のもう一つの手を握って優しく背中をさすっている。
そして雪奈と麻矢は・・・・
「ポチ、もっと静かに飛びなさい。」
「揺れてますよ。エンシェントドラゴン何だから、もっとしゃんとなさい。」
ポチに厳しかった・・・・
【主よ、どうしたら?】
泣きそうなポチの念話。
【言葉だけだから大丈夫だ。ポチは頑張っている。】
【それならいいが・・・・】
ポチは雪奈と麻矢のお気に入りだが、最初の出会いが最悪だったため、ポチは2人にずっとトラウマがあるようだ。
でかい図体ながらまだ子供なポチ。
【気にしたら負け!】
【いや、気にしなかったら鱗をはがされたり痛いのだ!】
・・・・ここ数年そんな事はしていないと思うけど?
・・・・
・・・
・・
・
それぞれ旅を満喫?していたのだが、どうやらポチが人間の集団に気が付いた様子。
そもそもその集団を見つけるのが目的だから見つかって当然なんだけど、あれ?意外と近くまで来てる?
もっと距離があると思ってたんだけどなあ。
まだ距離があるから、相手が気づいているか疑問だけど、ポチには一度降りてもらおう・・・・
【まだ距離があるけど、ポチは目立つし、ドラゴンを見たら普通は驚いたり警戒したりするから、この辺りで降りてくれないかい?】
【わかった。】
ポチは静かに・・・・ポチにしては静かに降り、全員ポチから降りる。
念のためポチには離れた場所で待機してもらう。
さて、僕達は此処で待っていようか?
万が一問答無用で襲ってくるかもだから、周囲にはいろんなことを想定した設備を設置するなどの備えはしておこう。
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