第458話 問題が解決?したので乗り物を作ろうかと

 どうやら獣人の問題はこれで解決できそうなので、安心です。

 そして新たな人材の発掘?

 これも行えるという事で、ユハニに丸投げでも問題なさそう。


 領地にまだまだ沢山ある未開の土地。


 ぶっちゃけ深い森におおわれ、未開の地がどんな所か把握していません。

 ドラゴンの背に乗って空から確認すればわかるのでしょうが、今の所領地に不満はないのでこれ以上街を発展させる考えがなかったので、そう言う事もしていませんでした。


 それとフェンリルの背に乗って移動すれば、地上の様子もわかるのですが、やはり同じ理由からそう言う事もしていません。


 そして今になって思えば、別に僕がそう言う事をする必要は無いんだなあと。

 未開の地の調査は、僕でなくても問題ありません。


 むしろこの世界では職に就けず自分の意志とは関係なく冒険者になる人が少なくありません。

 勿論自分の意志で率先して冒険者になる人もいますが、そうでない人には苦痛でしょう。

 そして冒険者は別にダンジョンで魔物と戦うだけではありません。


 地上で薬草の素材を採取したり、人の護衛をしたり、街中のこまごまとした依頼をこなしたり、地味な事の方が多いのです。


 そして今回の調査。

 参加者全員が魔物と戦う必要はありません。


 今回危険な事は獣人が対応してくれるでしょうし、戦闘になれた冒険者もいるはず。

 そして冒険者の中には護衛を行った事のある人もいるはずなので、非戦闘員はそう言った人に守ってもらい、しっかりと役割を果たしてもらいたいです。


 で、ここにきてやはり貴族の子息子女。

 今回の調査隊のメンバーにも多数いますが、今回のメインは非戦闘員です。

 なので事前に頭の良い人を中心に、仕事熱心な人を選んだようです。


 そうでなければもっと沢山人が来ていたようで、大変な事になります。

 いえ、500人でも大変なのですが。


 そしてもう僕の手を離れました。


 もはや修行をする必要もないので、何か道具を・・・・乗り物を作ろうと。

 並行世界では乗り物を自分で作りませんでした。


 そんな時間があれば修行でしたし、別の並行世界では戦闘に関する事、つまり武器とか魔法とかに注力していたので、移動手段にこだわってませんでした。


 今回は余裕があります。

 なので、元の世界の自動車みたいなのを作ろうと。

 場合によっては鉄道を引いてもいいかなと。


 動力源は魔石です。


 魔石は色々あって、大抵魔物を仕留めた時にドロップします。

 僕のカバンには並行世界で獲得した魔石が大量に死蔵されていますので、魔石に困る事はありません。


 そして魔石の中には、魔力を込めると震えたり、発熱したり冷えたりといった直接の効果を発揮する物があり、その中でも振動をする魔石を調べています。


 この振動を利用して、動力源にできないかなあと。

 振動を利用して車軸を回転させることが目標です。


 振動を利用して上下や左右に動けば、それを利用して動力になります。

 上手くいけばいいのですが。



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