第344話 壁の出現方法

ひょっとしたら、見ていると変化がない、もしくは近くに居ると変化しない可能性も考え、壁があったと思われる付近にスマホを設置し、そして先ほど戻ったら壁が出現していた場所へスマホを設置しようとまた戻ると、今度は壁がない。


全く気が付かなかったんですけれど、やはりどうなってるのか分かりません。


なのでここにもスマホを設置。


あ、だけどこんなの大丈夫なのかな?


なので僕はノートパソコンを取り出し、スマホの映像を確認します。スマホの映像は全てこのノートパソコンに届くようになっています。

そしてライブ映像と、保存する映像と確認できます。

便利ですね、こういうの。

先に設置したスマホの映像を確認します。


先に設置した時は、壁がなかったのですが、ライブ映像を見ると、壁が映ってます。

僕の後ろから見ていた友郁が、

「順平さん!壁が映ってます!これでしたら保存している動画を確認すればわかるのでは?」

「うん、ちょっと待ってね。今確認してみるから。」


オイヴィはノートパソコンを知らないのでわかってない様子ですが、他のメンバーは全員分かるので、5人で画面とにらめっこ。うう、流石に持ち運び優先で購入したので、そんなに画面が大きくないので、必然的に顔が近くなります。

まあ今更ですが、女性に囲まれると何だか恥ずかしいです。


そして、保存している動画を確認。

最初は壁がなかったのですが、少し早送りをすると、あ!ありました壁が。

もう一度動画を戻し、壁が出現する少し前からもう一度確認します。

すると、気が付きませんでしたが、どうやら上から壁が下りてきていたようです。


上!

下や左右の壁、床は確認していましたが、天井は背が届かないので、確認していませんでした。


ここの壁や床、天井は全て少し大きめのブロック?30センチ四方ぐらいの大きさの岩っぽい塊でできている感じで、すべて線が入っているような感覚。

ですのできっと、このブロック一列が動いた?そんな感じです。

ただ、一度しっかり壁や床は確認して、そういった仕掛けがないか確認していたのですが、天井は確認していないという、ある意味油断。

目視のみの確認でしたから。

「これは、気が付かななかった、すまぬ。油断してしまったようだ。」

「仕方ないよオイヴィ。どうも罠ではなさそうだし。」


何故か。それはどうやら定期的に壁が現れたり消えたりするようだからです。

しかも近くに人がいると動かない仕組みになっているようで、ある意味大仕掛けの罠なのですが、時間での仕組みでしたら、うまくタイミングを見定めればそんなに時間がかからずこの仕掛けはクリアできそう。

「まあ、分断だけは避けたいので、絶対単独行動はしないようにね。」


仕掛けがわかったので、先に進み始めます。

勿論スマホは回収しますが。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る