第257話 フェンリルの巣?だけどこの位置は・・・・?

この砦?の事はアーダとザーラに任せ、友郁達と修行していた場所へ一度行ってみる事にしたのですが、

「あ、君達は、アーダ達と一緒にいてほしいんだ。」


侍女さん、ええともう妻?

アーダとザーラは基本戦えないので、守ってもらおうと。

「常山様の命令ならば、そう致します。」


「命令と言うか、お願いなんだけどね。」


「かしこまりました。」


もう少し砕けた感じになってもよさそうなんだけど、一向に言葉使いを改めようとしないんです、侍女さん達って。


2人っきりの時はそんな事はないんだけどね。


・・・・

・・・

・・


「確かこのあたりですわ、順平さん。」

泉がそう指摘してくれるんだけど、何か違うような気がします。

「うん、この近くみたいだけど、何か様子が違うような気がするんだけど、なんだろうね?」


するよ柚奈が何か見つけたようで、

「順平!あそこ!何かいるぞ?」

「ええ?古手さん何処?」


「矢坂橋!ほらあそこ!あれ入り口のはずだが、何か違わないか?」


柚奈と瑞華が何やら確認しながら話しているけれど。


あれ、フェンリルじゃない?

一寸念話してみようか?

【おーいフェンリル、そこにいるのかい?】


【ぬ?何だ主よ、ここは我の住処だが、何かあったか?】


え?あそこは確か、僕らの修行していた場所の入り口のはずなんだけど?


【あのさ、その入り口、並行世界ではそこから入って、修行してたんだけど、フェンリルはずっとそこに住んでたのかい?】


【そうだな、妻と出会ってからはずっとここに住んでいたがそれがどうかしたか?】

【ああうん・・・・ちょっとそこの中を見たいんだけど?】

【別に構わぬが・・・・奥に行くのか?】

【そのつもりだけど、何か都合が悪い?】

【主の行動を妨げるつもりはない。】

【じゃあみんなでそこに行くから、通してくれよ?】


「ええと、今から向かってもいいみたいなので、行ってみようか?」

「順平さん、大丈夫なの?」

「フェンリルの住処なんだから問題ないんじゃない?フェンリルもガルムもテイムしてるから。」


どうやら友郁は心配しているみたいだけど、特に心配する事もないと思うんだけどね。


「才村さん、順平さんがそう言うのなら問題ないわ。行きましょ?」

「ええ・・・・そうね、順平さんがそこまで言い切るんだから、大丈夫ね!」


あれ?雪華と麻矢は?


ドラゴンの所かな?


彼女らはなんだかんだ言ってドラゴンを気に入ったようなので、きっとドラゴンの事を調べたりしているのでしょう。


そして5人で中へ向かいますが、やっぱり修行してた場所で間違いないようです。

まさか修行してたのがフェンリルの住処だったとは・・・・


という事はやはり並行世界では、フェンリルは魔王に殺されたとみて間違いないようですね。

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