第255話 不完全ながら

うう・・・・無理をし過ぎました。


だけど、何と言うのかな?

この壁?壁も奥行きがあって、幅3メートルほどあって、上は歩けるようになっています。


こう言うのって、この壁が守りの要で、ここから矢を射かけたり、見張りが何かをしたりできたのかな?


まあそんな事は今はどうでもいいです。


そしてこの周囲を皆で回ったのですが、どうやら正面と思われる場所に門らしき?ここはきっと木だったのでしょう・・・・ここだけぽっかり空いてますから・・・・

ここから中に入れるようです。

今思うとよくこれだけの修復ができたなあと。



それもそのはず、並行世界で上げたレベルが、上げた世界の分、今の順平のレベルが上がり、修復スキルもあり得ないほど上がっていたからできたのであって、通常なら壁一つ修復するのもなかなか大変なのを知らずにいた順平だった・・・・


中に入ると、やはり石でできた建物そのものは修復できていますが、恐らく木でできていた部分は修復できておらず、だけど幸いな事に、主要な部分は石でできており、構造自体が不安な部分はパッと見、無いようです。


中も広く・・・・と言っても庭や広間があったり?色んな建物があってここが栄えている時は何だったのかなあとか思ったり。


そしてここはちょっとした城塞都市っぽい感じ?

それでもまあ、多分100人ぐらい住めるんじゃないかなあという規模。

知識が無いだけで、ひょとしたらもっと住む事ができるのかもだけど。


もしかしたら、このような場所がもっとあったのかもですし、さらに言えば、失われた技術があって、その技術の元、こうした建物がいくつか点在していて、こう言った規模の建物だけで周囲を守る事の出来る仕掛けがあったのかも。


もはや今となってはさっぱり理解できない事ですけれど。

この場所の昔を色々想像してしまう順平だった・・・・


で、結局壁?城壁っぽい部分の中には、大小の建物が10ほどありました。


中心が一番大きく、ここを何かの要としていた感じ。

そしてその周囲にそこそこの規模の建物が。


どういった用途、目的なのかもわかりませんが、皆雨露凌げる状態まで修復できています。


これらを並行世界では、魔王が全て破壊していったという事なのでしょうか?

破壊した、というより、フェンリルとの戦いで、この周囲が全て破壊された感じかな?


何にしても、今後も周辺を調べないといけないかな?

もしかして地下に何か埋もれていたり?

失われた太古の知識や、オーバーテクノロジーがあったり?

夢があっていいよね?


「順平さん、どうするのここ?」

友郁がそう聞いてきますが、並行世界で暮らした人数が住むだけなら、並行世界で住んでいた所だけでいいのだけど、今後の事を考えると、色々考えさせられます。


今回はもっと、そうあの時より妻が増えてるので、もっと大きな建物が必要でしょう。

ここは広いし、うってつけに思えます。


ただ、所々修復できなかった部分があるので、そこを修繕しないといけませんが、まあ何とかなるでしょ?


「そうだね。まあ修繕しながら、ここに住むかもだけど、それはここを調べてからだね?」


さて・・・・でもこれ、自分達でできるのかな?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る