第254話 修復

フェンリルとガルムがその後どうなったのか?

もはやみなそんな事は気に掛ける事もなく何かを行っている模様。



そして順平は、妻達の後を追ったのだが、そこでまず目にしたのが、女子高生2人組が、ドラゴンに何かを語り掛けている場面でした。

【すまぬ・・・・今後は周りをしっかり見よう・・・・】

「今後似たような事があったら、鱗ではすみませんからね?」


【ひいい・・・・あれはかなり痛いのだ、勘弁してくれぬか?】

「人を一人死なせるところだったのですから、むしろこれぐらいで済んだのはかなりの恩情と思って欲しいわね?」

【わ・・・・わかった・・・・それとザーラとやら・・・・すまぬな。申し訳ないが、儂にとっては其方らは小さき者なのだ。あの時は其方に気が付かなんだ此方の落ち度だ・・・許してくれないか。】


大丈夫かなドラゴン?


「ま・・・・まあ、結果的には良かったから、許してあげるわ。」

【そう言ってもらえればありがたい。】

あ・ドラゴン泣いてるよ?


「よかったわねドラゴンさん。ザーラさんが許してくれるんだから、もう私達、あのような事はもうしませんからね?ごめんね?痛かったよね?

【う・・・・うう・・・・痛かったのだ!】

「よしよし・・・・まだまだ子供なんだから。」


え?あのドラゴン子供なの?

何だか偉そうだったからてっきり大人だと思ってたんだよね。。

どうやって雪華と麻矢は気が付いたのかな?


まあ、今は知る必要はないかなあ。


「おーい、今から新たな発見した建物を見に行くけど、みんな一緒に行かないかい?」

先ずザーラがやって来たんだけど、

「ええと、私とアーダ姉さまは・・・・ご一緒しますわ!」

気が付けばアーダもこちらに走ってくるのが見えました。

「少し見たのだが、我々は聞いた事が無いのだ。我々の王国の、建国以前からの建物やもしれぬな。」

え?そんなに古いの?というかこの国、出来てからどれぐらいなんだろう。


「まあ確認したい事もあるので、行くよ?」


・・・・

・・・

・・


ドラゴンに乗って来たメンバー全員がこの場に集まりました。

大分崩れている部分もあるけれど、石で建てられたのかな?


木造じゃないよね。

中世の、ヨーロッパのお城?

但し、高さの無い、平城みたいな?城じゃなく砦?

知識がないのでこれ以上はわかりません。


まあこの周囲は高い木々に囲まれているので、相当高い建物以外は僕らが暮らしていた場所から見つけるのが困難かな?

でもこんなの有ったら気が付いていたはずなんだよね。


僕は少し興味がわいてきたので、この周囲の瓦礫を利用して、修復を試みてみます。


運が良ければ立派な建物が復活し、ここを中心に領地を・街を作る事ができるかも?と思いながら。


また魔力が無くなるといけないので、今度はポーションをしっかり用意し備えます。

周辺も修復対象になるようにある程度範囲を広げてみます。


早速修復を行います。


うわ!何これ!!魔力があっという間にもってかれていきます。


急いでポーションを飲んでいきます。


飲んでも飲んでも魔力が足りず、かれこれ5本ほど飲み終え、やっと終わります。


そして目の前には・・・・


高さにして5メートルほど?の壁が出現していて、奥に・・・・石で造られた建物・・・・これきっと砦だよね・・・・が現れました。

ここは昔、どこかの城だったのかな?

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