第213話 ダンジョンの魔法陣を調べる

今目の前には、並行世界で僕が抱いた侍女さんが勢ぞろいしています。

彼女らは各ダンジョンで、レベルの低い侍女さんを引き連れてたんじゃななかったっけ?


あ、そうそう、本当は城で魔王と戦った場所、あそこを調べたかったのですが、何故か許可が出ませんでした。

ただ、厳重に監視をするので、誰も中には入れないらしいので、ひとまずはこの対応でいいと思っておきましょう。


本当はダンジョンの中にしかいないはずの魔物が、外にあふれているのはこの城のあの部屋の床に原因があると思ってるんですけどね。

いち早く解決しないといけないはずなのに、何故?


まあだからという訳ではありませんが、今はゲートを作成できないか、色々調べる事にしてるんです。


「常山様、皆さまダンジョンで用が無くなりましたので、こうして集まっていただきました。」


いやだって友郁の侍女さんや泉の侍女さんもいますよね?何故こんなに来るのかな?

「ねえ、皆本来のお役目は?」


「それは問題ございません。今アーダ様をはじめ、ザーラ様と共に、重要な会議を開いておりまして。その間私共は常山様の所で役立つはずだからと、こちらに向かうように仰せつかっております。そもそもダンジョンから引き上げましたのも、このためでございますから。」


まあ、良しとしましょう。人数が多ければ多いほど、調べやすいですし。


「わかりました。貴女方の実力は知っていますので、しかも5層までしか向かわない予定ですから、問題はないと思われますが、くれぐれも油断だけはしないで下さい。」


「「「「「「畏まりました!」」」」」」

・・・・まあ、問題があればその時はその時ですね。


・・・・

・・・

・・


僕が一度入ったダンジョンへ向かいます。

まあ色々素材があるとは思いますが、今回は無視です。

ボス部屋以外は戦闘すらしませんでした。と言いますか、彼女らが蹴散らしてました。


で、5層のボスを仕留め、件の魔法陣。

あ、その前にあの家?建造物が気になります。

「あの休憩できる建造物が気になります。一度調べますので、何人かは見張りをお願いします。」


一応今はまだスタンピードが収まっていないので、普通の冒険者はここには来ていません。

もっぱらダンジョンから溢れ出た魔物を仕留めるのに駆り出されているようです。流石にフェンリルだけでは限度がある?何せ6つも7つも王都周辺にはダンジョンがありますから。

で、調べているのですが、

うーん、外観もなんだか違和感満載と思ったら、どうも日本の家みたいな感じがするからでしょうか。

何ていうのかな?普通の標準家族といったら標準って何?ってなるのですが、夫婦と子供2人の家族が普通に暮らす家な感じ。


2階建てで、普通に風呂とトイレがありますし、キッチンもあります。

2階には寝室もあったり。なんでしょうここって。

で、僕が調べたいのは、この灯と水がどこから来てるのか?と言うもの。

最初に調べたのは家の中の灯。

これはもうすぐわかったのですが、魔石がエネルギー。

日本では電気で動いているものは、たいてい魔石がエネルギーみたいで、キッチンのコンロ?これも魔石らしいです。


問題は何でこんな所にこんなのがあるの?という事です。

もうこれどう考えても人工のダンジョンだよね?っていう。まあダンジョンの造りからして人工物なんですけどね。


そして僕は僕はある程度時間をかけて調べまたのですが、結局この家?がここにある意図がわからないですし、エネルギーは魔石と分かったのですが、ここは常に清潔なんです。

何故なのでしょう?

浄化の魔法がかかってるのかな?

これは結局調べてもわかりませんでした。

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