勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず！

第212話 ゲートをどうやって作るか

僕が城へ戻ったので、ダンジョンで活動していた僕付きの侍女さんが戻ってきたようです。

「あ、ダンジョンはいいの？」

「はい、私の本来の使命は、城にて常山様のお傍に仕える事ですから。それに、他の侍女も実力がつきましたので、私抜きでもダンジョンで活動できるまでとなりました。」

侍女さんが久しぶりに僕のそばに。

「ええとその、また頼むよ？」

「畏まりました。その、いつになればお手つきして下さるのでしょう？」

またそれですか？まあ彼女はその、並行世界で色んな事しちゃってるし、それを見せたからなのでしょうが、手を出したら後が怖いですよ？だってねえ？

「他の侍女は手を付けたからと問題になってますよ？玉取られて別の街とかに連れていかれましたよ？」

「彼らは無理やり、しかも同意を得ずに犯しましたから。私は違います。自ら望んでおります。」

「まあそれは今は置いておいて、やはり貴女も貴族の娘さんなのですか？」

「まあ、置いておかれるのですね、それは残念です。ですがまあ、今は置いておいてとの事ですので、時期が来れば期待しております。それと確かに親は貴族です。」

できれば避けたいけど、きっと無理でしょうね。アーダさん達、よくわからないけれど何か考えがあるようで、そのうち気が付けば知らない間に夫婦になってそうですからね。この目の前の侍女さんも怪しい、かなり怪しいです。それとやっぱり貴族の娘さんなんですね。

まあ今はそれはいいです。今はアイテム作成にチャレンジ、しかもゲート。

「今から僕は未だ作られないでいるアイテムがあってね、それを実現すべく作業に集中したいので、対応頼みます。」

「かしこまりました。」

「ありがとう。」

さてやりましょうか。

僕は机に移動、椅子に座り考えます。

一番いいのはゲート。

その他は高速で移動する手段。

現実的には高速移動は可能そう。

だけどゲートはいろいろ問題がありそう。

ワープホールとかそう言うのでしょうか？

物理の法則とかありそうなので、僕には理解できませんが、原子レベルでどうこうでしたら手に負えません。

そもそもダンジョンに設置してあったあの魔法陣、あれは魔法陣に何か仕込みがあって、そこに入ると、魔法陣が発動し、別の場所へ。転送でいいのかな？される感じ。

スタ●トレックに出てくるよね、エンタ●プライズとか。

あそこから色んな所に行ったり来たりしてたから、できない事はない？でもあれテレビ番組ですからね。

だけどあんな感じにできればいいですね。

ダンジョンのは一方通行だから。

できれば双方向に移動したいところです。

僕はふと思ったので、ダンジョンに向かいます。

「今から少しダンジョンに向かいます。魔法陣を調べて、その後戻りますから、今回はちゃんと戻りますから！」

侍女さんに話はじめた途端、不安そうな顔をしたので、二度言いました。

「ダンジョンでしたら、私もお供致します。」

「あ、いやひとりでいいですよ。」

「いえ、魔法陣を調べるのでしたら、その間無防備になりましょうし、あと、２人で行動をすれば、例えば常山様が先に魔法陣でダンジョンを出、その後私が魔法陣を使えばどのように出現しているか見定める事もできましょう。」

なまじそうだと思うので反論できないです。ここは頼んだ方が色々と穏便に済まされそうですね。

「では、もう何人か連れてまいりますのでお待ち下さい。先ほどとは逆に、常山様が魔法陣を見ている中、誰かが先に魔法陣を使う事もした方がよろしいでしょう？」

確かにそうやると早く済みますね。

いちいち５層の往復を何度もはしんどいですし。

なんとなく自分の想い通りにならないなあと思いながら、侍女さんに頼みました。