第200話 よく分からないままダンジョンを出る事に

「じゃあ順平さんは、私達が責任を持ってお城へ連れてきますね。皆さん、ここで頑張れば明るい未来が待ってますよ!」


友郁がよく分からない事を言って・・・・

「「「「はい!」」」」


えっとどういう意味?


「順平さん、侍女さん達がいる事ですし、もうダンジョンはいいですよね?そろそろ出ましょう。」


泉がそんな事を言うんだけど、え?

僕調子がいいんだよ?


俺つえええとかこの流れならするんだよね?

さっきまでの魔物って数少ないし、弱かったし。


「森江さん、行きましょ?」

「そうね才村さん。順平さんもダンジョンの現状を見れた事ですし、長居は無用ですわ。」


「ちょっとどういう事?わけわかんない?まだ全部行ってないよ――」


最後までい終る事なく、僕は友郁と泉に両腕を取られそのまま引きずるように運ばれ、結局建物の外に連れられてしまい、魔法陣が目の前に。


・・・・

・・・

・・


外に出てしまいました。

一体僕はダンジョンで何をしてたんだろう?


そしてそのままお城へ連れ去られます。


あれ?僕修行するために城を出たはずなんだけど、どうしてこうなったのかな?


何でもう戻ってるのかな?


そんな事をきちんと考える時間もないまま、僕はある一室に連れられてしまいます。


そこには古手さんをはじめ、馴染み?というほど出会ってから時間が経ってないけれど、並行世界で過ごした日々を入れたらそんな事はないんだけどね。


古手さんが泉の所へやってきて

「森江さん、どう?上手くいった?」


えっと何それ?

「はい!ばっちりでしたわ!皆さんありがとう!この後は皆さんのターンですから。」


よく分からない事を言う泉です。ばっちりって?皆さんのターンって何?


僕が混乱しているとアーダさんがやってきて、


「森江殿!本当に私も入れてもらえるのよね?」

「アーダさんの頑張り次第では、ザーラ姫共々受け入れられるでしょう。」


「ああ、それを聞いて安心だ!感謝する森江殿。さあザーラ、お前も入れてもらうならもっと結果を残すのです!」


「あ、お姉様待って!私も頑張るから!」


一体どうしたんだろう、そして何が起こってるのかな?


そして誰かが飛びついてきますが、あ、矢坂橋さんですね。

「うれしい!私の為に戻ってきてくれたのね?」

「ええと矢坂ば「みずかと呼んでって何度も言ってるよね?」し、みずか、いきなり抱きつかれると驚いちゃうよ?」


「だって、あ、森江さんとはうまくいったの?」


「え?」

「え?もしかしてエッチしなかったの?」


「いやその、したけど・・・・って何で知ってんの?」

「あら?森江さーん?説明してないの?」


「え、何だか色々ありすぎて、順平さん混乱してて。いう機を逃してましたの。」


これはどういう事ですか?

ますます意味が分かりません。

そして森江さん?何でそこでテヘッとした顔をしてるんですか?

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