第199話 何が起こっているのか

おかしいです。何で敵が殆どダンジョンに居ないのに、外は魔物が溢れてるのでしょうか?


何だかんだで今50層をクリアしました。


ここまで来ると、パターンが分かってきます。


少なくともこのダンジョンは5層で1つのパターン、そしてそれが5セット、25層が1クールとでも言うのかな?


つまり、1層では何か食べ物?見た目果物だったかな。

2層では肉?

3層では何かしらの素材

4層では魔物

5層ではボスを倒すまで部屋を出られない。


で、6層がたぶん薬草、採取しなかったから分からないけれど。

7層が木の実?


8層は何かの素材?


9層は魔物。


10層はまたボス。2体出てたっけ。


11層は森?木材でも伐採するの?


12層はね、あれどう見ても大根の葉っぱやらジャガイモの葉っぱがありました。きっとお芋だね。


13層は何かの素材?


14層あやっぱり魔物。


15層はボスが3体現れたかな。


16層は瓜。カボチャやらスイカやら。


17層は魚が空を泳いでいました。え?鯉のぼり?


18層は何かの素材?


19層も魔物。


20層はボス4体



21層はキャベツ?他にもお野菜が何種類かありました。


22層はデカい蜂が飛んでました。ミツバチを大きくした感じだから、どこかに蜂蜜が?


23層は素材?


24層はやはり魔物。


25層はボス5体


結局26層以降は、魔物の出現パターンが同じようです。ただ、現れる魔物の数が違うのかな?5層ごとに1体増える感覚?


だけど各5階層の4層ごと?4やら9なんだけど、1度しか現れないから分からない。


で、野菜やら色んな素材も同じ?

きっとグレードはアップしてるんだろうけど。


で、結局50層まで行ってみた感じ、25層までのパターンの繰り返しっぽかったので、

きっと25層までがワンパターンで、それがそれぞれパワーアップしているのではないかと。

で、今は50層のボスを仕留め、よく分からない建造物の中で休んでいます。


そして何でこの50層で休んでいるかといえば、


「常山様、お久しぶりでございます。」


ボスを退治して、少し休もうと建物の中に入るとそこには、

何人かの侍女さんがいて。え?ここダンジョンだよね?


丁度僕のお付きだった侍女さんと、後は、あのリーマンの元にいた侍女さんが3人程います。


「ねえ、何でこんな所にいるの?」


4人の侍女さんは困った顔をしながら、泉を見ています。


で、泉が仕方ないというような顔をしながら、僕に話しかけてくれたんだけど。


「新たな国王様からの指示で、スタンピードを引き起こしているダンジョン全てに同時に人を入れて、先ずは魔物がダンジョンの外にあふれ出ないようにとの事で、それぞれ私達の所にいた侍女さんは皆レベルが高くなっていて、ダンジョンの中へ入る事を命じられたのね。今は補佐すべき3名をレベル上げをしながら魔物の駆逐をしているのですわ。」


知らなかったです。

じゃあ僕がダンジョンに向かった意味って何?


だけど、侍女さん達にとっては、それとは別の意味があるのは全く気が付きませんでした。


何せ、各ダンジョン、王都周辺だけでも7つほどあるらしいんだけど、各々割り振られたダンジョン、これらの魔物を確認し、出来れば駆除をする事。それが達成できた暁には、常山順平の妻になる権利を正式に得られる、というもので、皆張り切っているらしいです。あ、中心の侍女さんだけだけどね。補佐する侍女はここで任を果たせば、よりよい嫁ぎ先を得られる、有力なのは、王家の男性の生き残りの元へとの事らしいです。え?何それ?


もしこれをはたせば爵位持ちである父が喜ぶし、自分もより良い嫁ぎ先に行けるので、らしいです。


これは随分後で知ったんだけどね。ごめん僕、その考えが理解できないよ?


そして更に追い打ちを掛けるかのような侍女さんの言葉が。


「常山様、ここは私共にお任せくださいまし。常山様におかれましては、お城の異常を確認していただきたく。」


えっと、何の事?お城に異常が?

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