第198話 いざダンジョンへ!

ダンジョン、そこは魔物の住まう場所。

一説にはダンジョンは生きていて、ダンジョン自身が糧(魔力というのが有力)を得るために、人を呼び込むために魔物を用意し、ドロップアイテムを用意しているというもの。時には宝物が見つかるのでダンジョンにやってくる冒険者は後を絶たない。

そしてより下の層(深層、若しくは下層とも言う)に行くに従い、強力な魔物が居ると言う。


これは否定される事も暫し見受けられる永遠の謎。


そして一番有力なのがダンジョン自体から魔力が生成、若しくは溢れ出ている、というもの。

そして魔物は、やはり下層へ向かえば向かうほど強力となるのだが、これは魔力があふれ出るのがダンジョンの一番下で、下に行くほど濃い魔力があり、強い魔物は濃い魔力が無いと生きられないから、強い魔物は下にいる・というもの。

そして、色んなアイテムやドロップアイテムはこの無尽蔵に湧き出る魔力を何とかしようと、誰かがこの魔力を対価に、アイテムにしてしまい、ダンジョン、若しくは魔物にしているというもの。

今だ誰もこのダンジョンの深層にたどり着けていないので、実際の所誰にも分らない。


ただ、本来ダンジョン産の魔物は、ダンジョンから出る事はない。それは長く生きられないからだ。それに、層をまたぐ魔物もほとんどいない。上の層へ行けば、やはり魔力が足りなくなるからだ。

しかし今回の様にスタンピードが起こるのは、何らかの原因で魔力が暴走、若しくは異常に魔力が増大した事により、魔力が至る所に異常な拡散をしてしまえば、その魔力で魔物は本来いる場所でなくても生きながらえると考えられている。

このようにしてスタンピードは起こると言うのが今の所の見解だ。


僕が話に聞いたダンジョン及び、今回のような暴走に関しての資料には、このような事が書いてありました。


「じゃあ入るよ?」


「はい。」

「お願いします。」


今回は魔物の討伐が目的なので、素材やらは後回しです。


便宜上、最初の層が1層、下に降りれば2層と呼ぶようですが、

最初の層は何だか果物だらけ。

2人が物欲しそうにしているけれど、関係ないので今回は無視。

そして次の層は、何やら家畜?の大きいのがうごめいている様子。

別に人を襲う魔物には見えないな?


これは無視でいいのかな?

まあ近くにいた一頭を試しに仕留めると、お肉をドロップした?え?お肉をドロップ?

まあ折角なのでカバンに仕舞っておきましょう。


次の層は、あれ?何も無い?

岩に何かあるのかな?まあいいや。


そして4層に向かいましたが、ゴブリンがいました。


適当に落ちている石を拾い、投げると、呆気なく死にます。え?いくらなんでも弱すぎじゃない?

魔石をドロップしたけれど、小さな魔石が一個だけ。

その1体以外出てこないです。え?これだけ?

パッと周りを見渡して、索敵を使ってもいないようです。何これ?本当にダンジョンから魔物があふれ出てるの?

まあもっと下に行かないと・・・・

そして5層、3人で入ると、何故か後ろが閉まっていきます。

あれ?ダンジョンってこんなだっけ?

並行世界でダンジョンに入ったのって、若いころ。最後はもう体の自由が利かない、じいさんになってましたから。なのでもうダンジョンの記憶があやふや。


で、またゴブリンが現れたので、今度は剣で仕留めてみます。

呆気なく死に、魔石をドロップしたら、今度は前方の扉かな?が開いていきます。


ここはボス部屋?仕留めるまで開かないってやつなの?


で、進むと何か建築物?家っぽいのが見えます。

うーん、何だっけ?忘れてしまってます。

それに、その横には魔法陣があります。

きっとこれを踏めば地上に出るんだろうね。


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