第196話 結局どういう事?
「まあそれはそれで、ですわ。」
泉の目が何やら鋭くなってるけど、どうしたのかな?
「あ、浄化しますね?」
友郁が泉と、汚れた床を浄化していきます。
「終わりましたよ?」
「ありがとう才村さん。あ、順平さん?従魔たちはどうしました?」
そうだった。急ぎここに戻ったから忘れてました。
「一寸確認してみるよ。」
僕が念話に集中し、フェンリルと話している間、何やら2人が僕に何かしています。まあ今はフェンリルです。
【今どうしてる?】
【何じゃ?今魔物を狩るのに忙しいのだ、何か用か?】
【あ、いいんだよ、魔物と戦ってくれてるなら。】
【しかし中々に数が多いのう。息子も張り切っておるし、まあそのうち殲滅できるであろう。】
よかった。
「フェンリル親子は外で戦ってくれてます、ってええ?何で2人共裸?しかも僕いつの間に脱がされてるの?」
ちなみに僕の服は色んな付与を施してるはずなんだけど、足上げてないのにどうやってパンツやらズボンが消えたの?
足を地面からどかさないと普通はズボンやらパンツは脱げないはずだけど?
「まあそこは企業秘密よ?」
「友郁なにその企業秘密って?」
「それより順平さん、並行世界ではよくこうして3人で仲良く、ササ、現実でも仲良ししましょ?」
「え?大丈夫なの泉?さっき倒れてたけど?」
「心配ありませんわ、ササ、才村さん?」
え?ちょっと?何で2人で僕の両脇を?持ち上げられてるし?
そのままベッドに押し倒されてしまう僕。
そしてその後は、凄かったとだけ言っておきます。
・・・・
・・・
・・
・
僕は両脇で寝ている2人も見守りつつ、考えます。
何がナニしてどうなったってしまってるの、と。
僕ははめたと思ったのが、実ははめられていた?
いやそれは下品な言い方だし、彼女らに失礼ですね?
それもそのはず、順平は最初から女性陣の掌の上で踊らされていたという訳で。
因みに順平が所持しているスキルのほとんどは、友郁も所有しています。
所持していないのは、男性特有のスキルのみ。
なので順平は失念していたようですが、友郁は並行世界や、未来視のスキルホルダー。
そして友郁は、順平もだけど、他人にスキルを分ける事ができてしまいます。
それ故泉も友郁と同様の数のスキルを所持しています。
まあいいかと思い、順平は久しぶりに熟睡をする事ができました。
そして、友郁と泉ですが、
順平が完全に熟睡したのを確認し、ベッドから降り、2人して別の部屋に向かいます。
《森江です。古手さん起きてますか?》
《ええ、まだ寝てないけれど?あ、上手くいった?》
《ええ!順平さんは無事スキル耐性を得、スキルの中毒症状を克服、覚醒しましたわ。》
《よかった!だけど、まだ複数の女性を相手にするのに抵抗あるんじゃないの?》
《それもまあ、問題ないですわ。》
《そう?森江さんがそう言うなら問題ないわね。あ、矢坂橋さんが来たわ。》
《みずかですよ!あ、無事解決したんですって?》
《あ、才村です!終わったんですよ!そちらはどう?》
《ええ、流石にアーダさんとザーラさんと口論の真似事をするのは疲れちゃって。もういいのかしら?》
《はい、もう、未来視で二人がアーダさん達と口論している所を見せる必要は無くなりましたから。》
《よかった。わざととは言え、お互い罵り合ったりっていやなのよねえ?それに、私達と順平さんをシェアしたいから、彼女達必死だし?》
《まあそちらの方は、皆さんが順平さんとその、その後ですからね?あ、そう言えばあの女子高生2人組はどうなの?》
《迷ってるようね。あの王家の生き残りの男性から、何やら積極的にアプローチをかけられてるらしいけど、やはりあの並行世界での暮らしというか、子供?あれを体感しちゃってるから、踏ん切りがつかないと言うか。》
《やっぱりそうなのですね。できればあちらで幸せに・と思いますが、こればかりはね。》
順平、まさかの未来視も彼女らの作られたものを見ていたとか。
知らぬは本人だけなのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます