第186話 未来視 その3
友郁の貞操は辛うじて守られましたが、
だけど、フェンリルの息子が死んでしまった。
「なああんた、一体何が目的で、こんな事をしでかしたんだい?」
どう見てもいいとこのボンボン。
「いたいよう・なんで吾輩がこのような扱いを。吾輩はこの街の領主の息子なんだぞ!うう、いたい、いたいよう。」
領主の息子?こいつが?
こんなのが領主の身内なのですか?
「なあ、あんたさっき話と違うとか何とか言ってたよね?誰?その相手?」
「うう。手足を元に戻せばしゃべろうではないか。」
ろくでもなさそうなのでもういいやと、
【こんなので悪いが、息子の仇だ、やっていいよ。】
【死んで詫びて来い!】
フェンリルは、その愚か者をかみ殺して、食べていた。
正直あまり見たくなかったな。
そして、友郁から奪ったであろうカバンとアイテムを回収します。
【すまない、僕の剣で、フェンリルの息子が。】
【それはよい。だが、あんなぼんくら共が、どうやって我が息子を切ったのだ?当たらねば意味が無かろう。】
【それは、さっき脚を拘束されたよね?君の息子もそうやって拘束されたのでは?
【むう。】
その後フェンリルは黙ったまま時間が過ぎていきます。
【しばし待て。】
息子の首をくわえたまま、走り去っていきます。
「友郁、ごめん。こんな事になるとは思わず、友郁を一人にさせすぎた。フェンリルの息子がいざとなれば対応してくれると思っていたんだけど、相手が悪かった。」
「順平さんは悪くないの。油断した私が悪いの。」
どうやら友郁は、ここ数日、怪我人を治療していたようなのですが、
ある日、あのバカが現れたそうな。
そして、フェンリルの息子が対峙していたようだけど、さっきの僕とフェンリルのように、うまく誘導させられ、罠にかかり、友郁からアイテムを奪い、僕の打った剣で息子の首を刎ね飛ばしたらしいです。
この後少し時間が進んでいき、
僕らは領主の私兵に囲まれてしまいました。そして領主が出てきて、
「平民がよくも息子を殺してくれたな!その罪万死に値する!」
そう言って僕らは攻撃を受けますが、だけどこんなのは相手にならず、あっという間に駆逐。
因みにフェンリルが戻ってきていたので、フェンリルがあっという間に領主と私兵を駆逐。
ああ、もうこの街にはいられないですね。
フェンリルは全員を殺し、僕らは王都へ向かいました。
そして王都なのですが、戻ると様子がおかしいです。
森江さんに連絡を取ろうとするも、返事が来ません。
おかしい、森江さんが僕からの連絡で、すぐに返事をしないとか、考えられません。
友郁と2人、急いで城へ向かいます。
中に入ると、森江さんが、アーダさんとザーラ姫と口論をしていた。
あ、古手さんと矢坂橋さんも混ざっています。
何がどうなってるの?
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