第167話 他の依頼も・・・・あれ?

何やらすごい騒ぎになっている?


「わ!マジっすか旦那?」


えっと誰だっけ・・・・?

トビーといったっけ?


「え?ええと何?」


「その王家の生き残りの方の事ですが?」


「え?ああ、彼女らはもう色々やってるよ?」


あ、ビーチェさんもやって来た。ああうん、おじさんもいるね?あと昨日は見なかったと思うんだけど、一寸イケメンさんもいるぞ?


「あ!ねえ、どう言う事?私らそんなの聞いてないよ?王家が大変な事になってるって聞いてるけどさ?」


えっと、ギルドって他の街と何かしらの連絡で繋がってないんですか?


あ、おじさんがやって来た。

「お父さん遅い!あれほど寝坊しちゃあ駄目って言ったのに!起こしても起きないんだから!」


やっぱりあのおじさんの娘さんですか。


「あ?まじか?知らんかった。あ、今はそれはいい。あんた、それは本当なのか?何せ今王都と連絡が付かねえんだよ。」


「えっと、何故連絡が付かないんですか?」


「ああ、あまり大っぴらには言えねえんだが、どうやらこの国もいよいよ魔王が狙っているらしくてな?襲われるのはまず間違いなく真っ先に王都だろと言われていてな。ただ、王家の人々は魔王の襲撃で死んだわけじゃないからな。

で、俺らはまだ生き残りがいるから、エリクサーが欲しいと王都から連絡があり、もうかれこれ1週間ほど連絡が付かねえんだよ。仕方ねえから人をやったんだが、早くて往復で10日ほどかかるからな。」


「あ、そうでしたか、魔王は通信設備を壊したんですかね?あのくそ親父、余計な事を!」


さらに固まる周り。


「おい、何だ魔王は通信設備を壊したって?まさか既に王都は魔王に襲われたのか?」


え?もう1週間前の話では?


「もう1週間ほど前に、こちらが思っているより早く魔王がやって来たので、撃退するのに準備不足でしたが、かろうじて追い払いましたよ。瓦礫に埋まったり大変でしたが。」


あ、友郁が何かアピールしてるけど、何かな?


「あ、遅かった。あまり言わない方がいいと思ったんです、その、間に入る機会をうかがっていたんですけど。

ごめんね順平さん。」


「こっちこそごめん友郁。友郁に相談すべきだったね?」


もう時すでに遅し。でも隠す事なのかな?いずれ分る事だろうし。だけど、王都から離れると、こんなに情報って届くの遅いんだ?


「そ、そんな事が?その魔王は一体だれが追い払ったんだ?我が国にそのような強者がいたとは聞いていないが?」


「あ、それはぼ・・・むがむが・・・・」


友郁が止めに入ります。

「召喚された勇者様と伺っていますわ。恐らくその、王都と連絡が取れないのは、城の一部が破壊されたからだと思います。」


友郁がそう言うけど、それでいいのかな?僕が追い払ったのに、隠さないといけない?

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