第165話 これは・・・・

部屋に案内され、案内の女将?の後ろをついていく僕と友郁。

はあ・・・・何て言うか、中々女性を呼び捨て、しかも名前の方を・・・・慣れない・・・・というか、恥ずかしい。


そんな事を知ってか知らずか、友郁は手を握ってくる。かなり恥ずかしい・・・・

僕は本当はヘタレなんです!

と誰かに言いたい!


そして案内された部屋は・・・・


広かった・・・・


寝る部屋だけでも4つほど、寛ぐ部屋もあり、勿論トイレも2つあるし、風呂・・・・

確かに大人4人でも窮屈しない・・・・というか、広いよね?

3メートル四方の大きさ?

わ・・・・一寸だけ泳げそう・・・・


何やら女将さんが説明しているけど、友郁が聞いていて、僕はボケーッとしてしまった。


「ご主人様、奥方様にお伝えをしておきましたので。では、何かございましたら、受付にお越しくださいまし。」


え?僕がご主人さま?それってつまり??


「順平さん、やっぱり私達、夫婦に見えますよね?」


何だか顔を真っ赤にしながら聞いてくる友郁。ご機嫌だね?


あ、そうそう、テーブルには軽い食事も用意してあって、後でちゃんとしたのを持ってきてくれるそうな。

やっぱり旅館ですよね。


「何だか無駄に広いお部屋ですね?」


はい・・・・貧乏人には落ち着きません。


そして・・・・

「ここのお風呂って、温泉なんですって!肌に、美容に良いんですって!ささ、入りましょ?」


え?いきなり?


友郁は僕の目の前で早速服を脱ぎ始め、下着姿に。

ああ、並行世界ではさんざんやっちゃってるし、その記憶もあるから、今更なのかな?

だけど、やっぱり恥ずかしいのか、顔が更に赤いですよ?


そして・・・・

「さあ順平さんもいつまでも服を着ていない!さっさと脱ぐ!」

顔をこれでもかと真っ赤にさせながらも何故か強気の友郁。そして、

「自分で脱ぐから!」


僕は友郁に背を向け脱ぎます。

友郁も脱いだようで、いやあやっぱり美人な女性と一緒に風呂入るのは、抵抗があるなあ?


そう思うけど、手を握られ、一緒に。


僕は見ないよう、身体を洗います。

だけどその、隣には友郁が・・・・


まあ、その後は、一緒に湯船に入り・・・・

あ・・・・本当だ、これ温泉。


疲れを癒しました・・・・


【並行世界ではあんなにすごかったのに、現実ではヘタレなんですね。】


と聞こえたような気がしますが、


その後食事も済ませ、寝る事に。


僕は友郁と違う部屋に向かいましたが。


「あの、その。怖いので、一緒に寝て下さい。」


そう上目遣いで言われ、僕はあっさり陥落。


友郁は色々してほしそうでしたが、色々あって、僕は気が抜けたのか、ベッドに入った途端、寝てしまったようです。


あ、そうそう、フェンリル親子は、食事に出かけました。


食事って?

【流石の我らも何か食わねば、腹が減るのでな。外で適当に何かを狩ってくる故気にするな。】


あーそういう事ですかそうですか。

【何か魔石とか回収できそうなのあったら宜しく?】


僕はベッドに入りる前に、期待しないでそれだけ念話をしておきました。

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