第151話 下衆い僕との決別・・・・ヘタレな僕には無理?
因みに並行世界では、魔王から逃げた後、5年程修行をし、魔王を倒す力をつけるのにひたすら修練でした。
そして皆が妊娠するのは、早くて今から5年以上後・・・・
認めたくないですが、女性を妊娠させるたびに、自身の力が強まるのを感じていたので、きっとスキルのせいなのでしょう・・・・
妊娠させる度に力が・・・・なんて下衆いんでしょうか・・・・
それに、女性を抱くと・・・・しかも別の女性を抱けば抱くほど、力が増します。
僕が毛嫌いしているのは、この部分が大きいのです。自身の力を上げるのが目的で女性を妊娠させる・・・・そこに愛はない・・・・
たぶんスキルで皆さん僕に・・・・それと子供に会いたいと思っている節がありますが、今の私にはそれを解除する術が見当たりません。
何故女性を抱き、さらに妊娠させると力が増すのか。何かのスキルのせいなのでしょうが、これ以外に力を増す方法がないか、また原因が何なのか分かりません。
なので、それを見つけるためにも去ります。
このままここにいれば、きっと欲望に負け、過ちを犯すでしょう・・・・
そして、才村さんが僕に好意を寄せてくれているのは知ってますが、森江さんもそうなんです・・・・
悩みましたが・・・・
5年経って、解除して、それでもなら・・・・
あ、まだ下衆いですね、僕は。
「友郁、準備が終わったよ。」
「はい、順平さん・・・・本当に侍女さんも置いて行くの?」
「うん・・・・本当は友郁も残したかったけど・・・・」
「それは駄目!もし置いてきぼりになったも、見つかるまで探すから!」
「わかったよ・・・・じゃあね・・・・スキルで気配を消して、認識も阻害させるから・・・・さあ、行こうか。」
あ、その前に侍女さんには一応断りを入れておくか・・・・
侍女さんに説明をする・・・・
「そうですか・・・・申し訳ございません。」
何故か謝ってくる侍女さん達。僕と才村さんの侍女さんですけどね。
「いえ!侍女さん達は良くしてくれたよ。」
「ありがとうございます・・・・また会えるのでしょうか・・・・?」
「ああうん、5年したら戻ります・・・・わかるよね?」
「・・・・ええ・・・・私達が妊娠するのは、少なくとも5年以上後ですね・・・・では、常山様と才村様が去りましたら、手紙を皆様にお渡しします。」
一応アーダさんとザーラさんにも手紙は書きました。
アルノルト王子にもね・・・・
とっくにアーダさんには、侍女さんに落ち度はない事、僕の勝手で彼女らを置いて行く事、彼女らはできればこのままアーダさんかザーラさん、若しくは森江さん達の助けに置いておいてほしいと認めてます。
侍女さんに託し、本当に去ります・・・・
【5年ですか・・・・それまで大事に取っておきます。そして・・・・その後は・・・・私達も抱いて下さいね・・・・】
何か聞こえたような気もしますが・・・・無視して部屋を出ます。
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