第146話 先程見慣れない侍女さんがいましたが

そう言えば先程、見慣れない侍女さんがいたよね。

何で増えたのかな?

王族の侍女さん?


「時に友郁?さっき見慣れない侍女さんがいたけど、知ってる?」


あ、何か微妙な表情・・・・


「ええと、うん、知ってる・・・・あの女性達って、ほら、他にもサラリーマンの男性がいたでしょ?彼らについていた女性なのよ。」


「あ、そうか・・・・って、あのリーマン達どうしたの?」


「あ・・・・気になる?」


「いや・・・・たいして気にはならないけど、どっちかというと、何故侍女さんがあのリーマンから離れてるのか、ってそっちが気になるだけ・・・・」


「ええとね・・・・言いにくいけど、あの人達、無理やり侍女さんを犯してたのって、順平さんは知ってたかしら?」


「うん、知ってる・・・・」


「それでね、アーダさん達が助かってから、もはやあのサラリーマンの人達に、侍女をつける必要がないからと、侍女を引き上げたらしいの。」


成る程・・・・では今あのリーマン達は?



 ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●


とあるリーマンの末路


今日もリーマングループは、侍女をシェアしていた。


最近では大部屋を使って何人ものリーマンが、侍女をとっかえひっかえ・・・・


そして、外が騒がしい・・・・


何かあったようだが誰も気にしない。


そして更に数日後・・・・


相も変わらず侍女とよろしくやっているリーマン達。


そんな時、何人かの女性がやって来た・・・・


固まる侍女達。


「あ?何だ・・・・っておお!すげー美女じゃねえか!」


「え?うひょおお!おいそこの女!お前も抱いてやっからこっち来い!」


美女は何か蔑むような目を向け・・・・


「何だこの害虫は。」


「申し訳ございません。私達は、この人達に奉仕するよう命令されておりましたので・・・・」


答える侍女。


「さあこっちへこい!」


やって来た美女のうち、とびっきりの女性の手を取る、あるリーマン。


「おい、俺が先にやる!」


もう片方の手を取る別のリーマン。


「下衆が!おい、こいつらの租チン、見るに堪えぬ。切っていいぞ・・・・いや、それだと後に小便が困るな・・・・睾丸を取ってしまえ!そして、もうこいつらに付き従う必要はない。我らの元へ戻るがいい。」


「「「「「はい!」」」」」


美女の両手を奪ったリーマンだが・・・・


「いてて・・・・って何だお前!今からこの女を抱くんだ、離れろ!」


侍女はリーマンの手を取り、美女から引きはがす。


「汚いものに触られた。湯浴みを。」


「畏まりました、アーダ様。」


「全く何で我がこのような・・・・しかもあんな租チンまで見せられるとは・・・・」


この美女はアーダ。

そして・・・・


「おい、何をする!」


「ふん!下種が!今まで命令とはいえ、その租チンで散々ひどい目にあわされた。貴族の娘の処女を奪ったのだ。その罪万死に値すると思え!しかもよりにもよってアーダ様の御手を汚すとは・・・・」


「はあ?何言ってんだ?まだ突っ込み足りないのか?」


まだ分かってないリーマン・・・・


そして・・・・


「命令なのでな、まあ、今まで我らを散々犯したのだ、その代償と思えば安いものだろ?」


そう言ってどこに持っていたのか、いつの間にか裸の侍女だったのだが・・・・手にはナイフが。


そして・・・・


「ぎゃあ・・・・いてええ・・・・・股間が・・・・」


リーマン達は、股間から血を流していた・・・・


そして侍女の手には、それぞれ2つの塊が・・・・


「あ、誰か回復魔法使えたっけ?」


「私少し使えるよ?」


「血で汚れるから、止血しといて下さる?」



「そうね、こんなのに魔法使いたくないけど、床が汚れるのは大問題ね、分かったわ。」


ある侍女はリーマンに回復魔法を使う。


リーマンの股間から流れていた血が止まる。


「うぐ・・・・何をした?」


「もう我らを犯そうと思うな下衆が!そして2度と近付くな!」


侍女らはその後、リーマンが起き上がれないほどの蹴りを放ち、その場を去った・・・・



● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●


ってまあ、こんな話らしいの。


才村さんが、侍女から聞いたという事の顛末を話してくれる。


うわ・・・・

玉取られたのか?

男として・・・・無理やり犯してたんだ、そこは自業自得だが・・・・一寸同情してしまう常山だった。

まあ、散々無理やりに犯したんだから仕方ないよね?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る