第121話 魔力ゼロを意味するのは?

「どうやって治すにしても、一度調べさせてもらいますよ?」


僕は断りを入れ・・・・

誰から見れば?

因みに先ほどの並行世界、魔王をあっさり仕留めてしまったので、今この場に寝ている人を全員助けるまで行かなかったんですよ。

そちらは後回しにしようと思っていたら、起こされたわけで。

まあいいんですけどね、今から助ければいいだけの話です。なんとかなるよね?


「ええと、誰から診ましょうか?」


多分信用されてませんから、どうなる事やら。


「ええとその・・・・こちらの方からお願いします。」


そう言って言われたのは、大人の・・・・妙齢の女性です。

僕より少し年上でしょうか?

何故若い女性が最初?


「こちらの方は、降嫁されまして・・・・」

・・・・そういう事ですか・・・・


「わかりました・・・・」

僕はスキルで調べますが・・・・いまいちわかりません。

「才村さん、ちょっといい?」

「・・・・友郁、ですよ?」

「・・・・そのごめん友郁さん、このままでは調べられなくて・・・・服を脱がしたいけれど・・・・どうなのかと思いまして。」


そのつまり、妙齢の女性の肌を露出させるわけで・・・・


「かまいません。姫では問題ですが・・・・こちらの女性はすでに王族から外れておりますので、問題ありません。」


そういう問題なのですか?


「ええと・・・・なるべく見ないようにはしますが・・・・どなたか服を脱がせていただけませんか?無論女性限定ですが。」


そして・・・・多分着ていたのは一枚だけなのでしょう。下着すら身に着けていなかったようで、あっという間に裸です。


そしてそこで驚いたのは・・・・その女性の胸の真ん中に、何か紋様みたいなのが現れていたからです。

ああなるほど。これですか。

僕がよくわからなかった・・・・

そして僕は不用意に触れてしまいました。

バシッ!

思いっきりはじかれます。

痛い・・・・というかしびれます。


・・・・これが何かしている?

よく見ようと・・・・う!当然女性の胸ですから・・・・僕は中心を見ているとはいえ、その左右には魅惑的なふくらみが・・・・


駄目ですこんな事では。

僕は試しに魔力を当ててみますが・・・・駄目ですね・・・・何かに拒絶されています。


あ・・・・まさか鑑定で行ける?

僕は鑑定を・・・・

すると、状態異常が出ます。

そして・・・魔力がゼロ、と出ています。

えっと・・・・なんですか?


「あの・・・・こちらの女性、魔力がゼロとなってますが・・・・ゼロになると何かありますか?」

分からないので聞いてみますが・・・・


「え?魔力が・・・・ゼロ??ありえないです・・・・ゼロになれば普通は死にますよ?」


・・・・どういう事でしょう?つまり・・・・仮死状態ですか?


そして、魔力を回復できれば・・・・気が付くのでしょうか?

ええと・・・・何かアイテムなかったでしょうか?


僕はあの装置を再び取り出し・・・・元は相手の頭の中を探る目的で作った魔道具。これを装着すれば、相手の頭の中に潜る事が・・・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る