第111話 内元君に、並行世界での出来事を話す
「その前にまず、明日、魔王とやらが此処を襲撃に来る。」
「え?いきなりですか?」
「ああ・・・・そして、殆どのパターンで、全滅した。勿論僕達が、だ。」
「げ!じゃあ・・・・このまま皆死んでしまうのですか?」
「いや・・・・生き残る道はある。何せ、僕は寿命で死ぬまでの潜りをしたんだけど、何通りかは生き残る道はあった。単純に何人かだけ生き残ると言うのは複数あったんだけどね、転移者の殆んど・・・・まああのゲスいリーマンや勇者一行は無視だけど。それ以外の人が、全員助かる方法はあまりなかったんだよ。」
「あまりなかった、と言うからには、あったんですね、いくつか。」
「ああ・・・・あったにはあったが・・・・無論、内元君は揚村さんとずっと行動を共にできる未来だから、揚村さんは安心してもらっていいかな?」
さっきまで蚊帳の外だった揚村さん。急に振られたので・・・・
「ごめん殆ど話の理解ができなかったけど、うっちーと一緒に居られるんだよね?」
「うっちー?あ、まあ・・・・いい方は何でもいいか?ああ、そうだよ。だけどね・・・・それ以外は、まあ、酷いもんだよ。」
「何が酷いんですか?」
「ああ、それがね・・・・あの転移者の女性達や、侍女さん、彼女らも全員救おうとすると、ものすごい下衆い結果でしか生き残れなかったんだよ。」
・・・・内元君は僕を見てくる。
「・・・・なんとなく察しましたが・・・・まさかのハーレムですか?」
「まあ・・・・察しの通りだよ。何せ1万通り以上の生き残る道を探ったからね、だから、僕の意に沿わないやり方もあえてやったよ。それで生き残れるんならと思ってね・・・・」
「何となくわかりますが・・・・どうなったんですか?」
「ああ・・・・転移者の中でね、女性のグループがあるんだけど、さっきそのうちの何人かと話をしたんだよ。向こうから来たんだけどね。その時僕は・・・・並行世界を試してみてね。その結果・・・・彼女ら全員と、侍女さん、そちらの女子高生2人と才村さん。全員に手を出し、妊娠させて、何人も子を産ませる未来・・・・これだけが皆を生き残らせる事ができてね・・・・どうするか悩んでたんだよ。」
「うわ・・・・それは何と言っていいのか・・・・で、それを皆さんに伝えたんですか?」
「勿論伝えたよ。そうしなかった場合の結果と、僕の本意ではないけど、これしか見いだせなかったともね。」
「で、女性は反発したんですか?」
「いや・・・・その場で服を脱ぎだし、早速子作りしようと言う女性もいたほどだよ。」
「・・・・よく分からないですが、結果を見せたんですか?どうやって見せたか知りませんが。」
「ああ、僕の体験した出来事を、現実に過ごしたのと同じような認識できる感じで、彼女らに見てもらったんだよ。」
「で・・・・その結果に彼女らが盛ったと?」
「容赦ないね内元君。」
「まあ僕も揚村さんに・・・・まあそれはいいです。よく分かりませんがいいじゃないですか。男のロマンですよ?才村さん美人ですし、あの侍女さん、タイプは違いますが、それぞれ滅多に見かけないような美女揃いじゃないですか。羨ましいですよ!」
・・・・だけどね・・・・
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