第103話 並行世界
僕は考えました。これってどこまで出来るのだろう・・・・と。
並行世界へ行く事を、便宜上潜るという表現にしようと思い、更に潜ってみる事にします。
現在同じ時間帯の並行世界が4つあり、それをさらに2つずつ、計8つ。
そしてどうなるかと思いましたが、時間の速さも2倍・4倍・8倍です。
僕がここで1分座っている間に、あちらでは8分経っています。
ここまではさほど変化はないですね・・・・
そしてまだいけるかわかりませんが、行ける所まで行ってみようと思い、もっと深く潜ります。
16・・・・32・・・・64・・・・このころにはあちらの世界が恐ろしい速度で進んでいくので、並列思考と、高速思考を組み合わせ、何とか対応していきます。
もっと・・・・128・・・・256・・・・1024・・・・ここでもう10層です。
まだ・・・・大丈夫。
2048・・・・4096・・・・8192・・・・16384・・・・32768・・・・う・・・・キツイ・・・・マダ・ダイジョウブ・・・・65536・・・・131072・・・・MADA・MOGURERU・・・・
262144・・・・524288・・・・1048576・・・・・・・UU・・・・up to here・・・・
1048576倍・・・・つまりここで一秒経てば、向こうではこれだけの秒数が・・・・
つまり、一日過ごせば1048576日、一年365日とすれば一日で2872年経過するという意味・・・・
一時間では?一時間で119年・・・・
これだけあれば、色々調べられますね。
僕はそう思い、この世界で生き残るため?魔王討伐を実行し、日本へ戻るのに何が必要か、これだけあれば、いい導きがあるでしょうと思い・・・・
あらゆる事を開始します。
ですが、ここでいきなり問題が・・・・
わずか数十秒で、この場にいる全員が生き残る世界がほとんど無くなっていたのです!
何て事・・・・
それもそのはず、明日のボーナスタイムが切れるのとほぼ同時に、魔王がこの地に本格的な侵略を開始するのです。
これを阻止する事かなわず、目の前で次々と人が死んでいく未来しか見えません。
才村さんとだけいい関係になろうとすれば、森江さんが死に、森江さんを救えば、才村さん以下この場のほとんどの女性が死にます。
そして他の女性だけ助けようとしてもやはり叶わず、誰かが必ずが死んでいきます。
例えば才村さんだけ救えば・・・・彼女と最後まで添い遂げる事が出来ましたが、そこには僕と才村さん以外、この場の誰も生きていません。
もし森江さんだけ?これも結果は同じ。
他の女性も、一人だけ助けた場合は、やはり夫婦として一生添い遂げます。
あの男嫌いの古手さんとでも、です。
では何人かでは?
才村さんと森江さんを助けても、うまくいきません。
森江さんと古手さんを助けてもです。
才村さんも、吉安さんも、伊知地さんも、矢坂橋さんも、同時に助かる未来はほとんどありません。
あるにはありますが・・・・すべて同じ経過をたどります。
それは僕が忌み嫌う方法です。
しかし、並行世界では敢えてそう言った行動もしました。
それは・・・・この場にいる全ての女性・・・・侍女さんもです・・・・全員に手を出し、妊娠させる・・・・この目的で行動した時だけでした。
誰かひとりと結婚をするのはいいのですが、それによってこの場の誰かが犠牲に・・・・
だけど、全員に手を出すとか・・・・
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