第102話 犯人捜しは多分明日になる・・・・かな?

「ええと、取り合えず犯人捜しは明日・・・・でいいかな?」

「はい、そうですね、明日の入浴でわかるかも・・・・」


「では、その・・・・くれぐれも持っていくかばんを間違えないで下さいね。それとですが、矢板橋さん「みずか!」・・・・みずかさん、ちょっと僕に考えがあるので、ここにいる全員にソーイングセットと、シャツを用意するので、裁縫の先生になって下さい。それと、皆さんに裁縫スキルが増えましたら・・・・才村さん、浄化を教えてあげて下さい。可能であれば家事全般を教えれば、勝手に増えるかもなので、そっちの方がいいかもなんですが。」

そこで女性陣はがたっと立ち上がり、特に古手さんがすごい勢いで僕の肩をがしっと掴んで揺すってきます。


「ちょっと、今の浄化って何?気になるんだけど?」

彼女の表情がもう少し柔らかければ、結構・・・・いやかなりモテるのでは?すらっとしていてモデルさんみたいだしね。

あ、今はそれ所ではなさそうですね・・・・

「・・・・例えば、服が、体が、まあどちらでもいいですが、汚れたとしますね。このスキルを使えば・・・・汚れがきれいになります。」

「ええ!そんな凄いスキルがあるの?」

森江さんも驚いていますが・・・・

「ええと、僕のスキルにありましたよね?」

「数が多すぎてそこまでわからなかったわ!」

森江さん見てなかったのですか・・・・?

「それと、僕さっき色々服を複製する前にスキル使いましたよ?」

「ちょっとそれどういう事よ?」

今度はまた古手さんが食いつきます。


「だって複製する前に、綺麗な状態にしておいた方が色々よいでしょうと思ったのですけど?」


「だったら最初から言いなさいよ!それなら貴方に複製してもらっても構わなかったのに!」

・・・・そこまで怒らなくても・・・・もしかして生理ですか?ってこんな事考えてたらさらに怒られそう。

「まあそういう訳で、先に裁縫、次に浄化を皆さん覚えて下さいね。」


僕は全員の分のソーイングセットを用意し、早速やってもらいます。

で、僕ですが・・・・スキルをもう一度確認します。

そこで気になったのが4つ、

並列思考と、高速思考、そして一番怪しいのが並列世界。

あ、最後にスキル創造というのもなんだか気になります。


そして、並列世界・・・・所謂パラレルワールドでしょうか?

イフの世界。


僕はそのスキルを試そうとすると・・・・

突然視界が2つに。そのうちの一つは倍の速度で進んでいます。

これでは未来を見ている感覚になってしまいます。

一度止め、今度は2つ出せるか試しますが・・・・出ました。

オリジナルと、先を行く2つの世界。

同時に3つの世界を認識し・・・・

ここで一つ思いついたので、今出している2つの並列世界、ここからさらに2つずつの世界を出す事が出来ないか・・・・


結果は出ました。

そして、その新たな世界は4倍の速度で進んでいきます。

この段階で、並列世界が2、更にその2つの並列世界からそれぞれ2つずつ並列世界を・・・・

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