第98話 矢板橋 瑞華 森江 泉 古手 柚奈
「ええと、一応僕から自己紹介をします。名前だけでもいいですし、それすら嫌でしたら、どう呼べばいいか教えていただければ、と思います。それと、僕の言った内容に沿って頂けるとありがたいですが、違う事を言ってもらっても構いませんし、言わなくても問題ありませんので・・・・」
僕は一息つきます。
そして、
「では、ええと、知ってる方も見えますが、常山順平です。24歳。こちらにいる才村さんと、森江さんは同じ会社に勤務していました。最初に貰ったスキルは鑑定でしたが、ギルドで新たなスキルを覚えたり、色々ありまして、現在ものすごい数のスキルになってしまっています・・・・」
すると才村さんが割って入る。
「ええそうなんですよ!私も色々せん・・・・順平さんに教わって、沢山の数になってるんですよ?」
横でこっそり友郁と呼んでほしいです・・・・と・・・・あ・・・・そう言えばそうでした・・・・
「まあ、そのあたりは後で・・・あ、次は誰にしますか。」
すると整った顔の女性が挙手します。
「私でもいいでしょうか?」
「あ、はいどうぞ。」
「
この場の全員が呆然と聞いてしまいました。
え?ええ?これ聞いていい事だったの?というか何でそんな事を言うの?
「ちょ!何言ってるの?この常山さん、そんな事言えって言って無いじゃない!」
「そうでしたか?ですが私はこちらの順平さんにアピールしておきたかったのです。既にこちらの才村さんに大きく引き離されましたので・・・・」
「ええと、矢板橋さん?」
「”みずか”でお願いいたしますわ、順平さん。」
「ええと・・・・ではみずかさん・・・・裁縫なのですね。」
「ええ。まだ何もしていませんが。」
「ええと、ここにソーイングセットがあります。ちょっと待って・・・・」
僕は複製をし、渡します。
「持ってるかもですが、一応僕の持っていたものです。これでスキルを有効に使って下さい。」
「まあ!ありがとうございます。順平さんからのプロポーズですわ。」
「え?ソーイングセットを渡すとプロポーズなのですか?」
し・・・・知らなかった・・・・
「冗談ですけどね、ウフフ・・・・」
そんな顔で言われても・・・・あと、そろそろ手を放してください。
「これは失礼を。」
・・・・大丈夫なんだろうか?
「次は私でいいかしら?森江 泉、25歳独身。常山さんと同じ会社で勤務していました。才村さんとは同じ会社の受付仲間です。スキルですが、服飾です。私は身長165センチ、体重52キロ、スリーサイズは84・58・86ですわ。異性との経験は・・・・ご想像にお任せしますの。私もフリーですので、常山さんさえよければ二股でも宜しいのでお付き合いして下さいね。」
・・・・なんで2人ともスリーサイズを?
「ふ・・・・不潔よ!泉さん、あなたも処女って言ってたじゃない!結婚するまでは大事にとっておくって!」
「まあ・・・・知らされてしまいましたわ。」
「わ・・・・私はスリーサイズなんか言わないわよ!ええと次私でいい?」
「あ、はいどうぞ・・・・」
「
・・・・なんで3人ともスリーサイズを?
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