第93話 部屋に戻ると才村さんが色々複製してくれてます

僕は部屋に入る前にノックします。

万が一着替えとかしていたら大変ですから。

「どうぞ!」


元気よく才村さんが迎えてくれます。

どうやら僕と才村さん自身の、日本にいた時の服を複製してくれていたようです。

あ、トランクスまで・・・・


今僕はこちらの世界の下着をはいています。

履き心地は・・・・よくありません。


しかし・・・・服が複製されているなら、この服は・・・下手に目立つのもなんですし・・・・

とりあえずトランクスは履き替えましょう。


「トランクス、履き替えますね。」

「どうぞ!」


僕が違う場所へ行こうとしたら・・・・

「あ、後ろ向いてますから、着換えちゃって下さい。」


・・・・まあみられても減るものではないですし、男ですからいいのですが・・・・

一応衝立があるので、その向こうで着替えます。

ついでに服も。


・・・・落ち着きます・・・・


僕はかばんを・・・・

「才村さん、かばんを貸してもらえますか?複製します。」

「あ、複製したかばんなら既にありますよ?」

そう言って僕と才村さんのかばんを渡してくれます。

「複製した方ですね?」

「はい!オリジナルはこちらです。」


ちゃんと分けて置いてくれてます。

因みに才村さんは、複製を2つずつしてくれたようです。


「ええと、このかばんを改造します。そして服も少し考えがあるので・・・・あ、才村さんは自分の事をやっちゃって下さい。一応ここに下着等のオリジナルがありますので、適当にどうぞ。あ、化粧品やら、ナプキンは侍女さんが今複製してます。」


「あ、はい、ありがとうございます。」


ああ、そうだ、彼女にも強化を・・・・

「才村さん、僕色々スキルが増えて、把握してませんが、強化というのがあります。肉体強化と精神強化かな?それを渡しますね。」

「ええと、ありがとうございます?」

僕は才村さんの手を取り、受け渡し・・・・複製したスキルを渡す感じ?・・・・します。

中々精神的にきつい・・・・


そして僕は、時間がないと思いながら、かばんと服の改造をする事に。

ああ、才村さんが着ていた服もね、一式あるんです。

複製品ですが。

ちょっとしたい事があるので・・・・

ですが、こちらの世界のガウチョも似合ってるんですよね・・・・

こちらに溶け込んでますし。

これらはまだ予備があるらしいので、才村さんの侍女さんにお願いして、新しいのを貰います。


さて、にらめっこしても仕方ないので・・・・始めますか。


僕は作業を開始しましたが、何だか才村さんの視線が気になります。

まあ、時間がないので、用があれば声をかけてくれると思い、作業に没頭し始めます。

まずかばんですね。一度やった事があるので、うまくいくとは思いますが・・・・

自分のカバンを複製しつつ、複製したかばんにこうなってほしいイメージを思い描きながら、収納かばんを作っていきます。


そうしつつ、服にも何かしたいなあと思いながら・・・・

その前に今後ですね。どうするか・・・・森江さんの事もあります。そしてあの整った顔立ちの女性と、僕にはきつく当たってきましたが、背の高い女性。後で来ると言ってましたが・・・・


そんな事を思いながら、あれ?何だか服に関して何かできそうなイメージがわいてきます。

それも今、かばんにスキルを使った直後にそんな感じがします。


よくわかりませんが、僕は自分のシャツを手に取り、イメージが何故か頭にわいてくるので、そのイメージを服に植え付けます。

あれ?僕は何をしてたのだろう?

体が勝手に動いた、そんな感じです。

何か服に付与がなされた?見た目は変わらないのですが・・・・

それにしても何でしょうかあのスキルの数は。どうしたらいいのかわかりません。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る