第92話 煉瓦の複製を、侍女さんに任せます

僕はさっそく煉瓦を調べます。

鑑定と解析?

”耐火煉瓦:最高品質。通常より高温に耐える。ただし脆い。”

・・・・最高品質?あ、脆いのは致し方ありませんね。

耐火煉瓦の宿命です。

これを打開するのは、近代の設備が必要ですので、ここではこれが限界でしょう。


「自分で言うのもなんですが、素晴らしい出来の煉瓦ですね。」


「おうよ!で、こいつはもっとできるのか?」

「そうですね・・・・明日のこの時間に、こちらに来ていただけますか?僕でなくてもよいので、侍女さんに煉瓦の受け取りに来たと伝えてもらえれば・・・・もしわからなさそうな侍女さんなら、常山から受け取りに来たと言えば、わかる侍女さんにつなげてもらえると思います。」


「おうよ!まあ俺はもう暫くここにいるからな。帰りにまた寄らせてもらおう。」


そう言って親方は仕事に戻ります。


さて・・・・

場所を変え、大きな部屋にいます。


「ええと、今からこれを複製してもらいます。」


勇者パーティの所にいた侍女さんを連れています。

「今からスキルを渡します。複製というスキルです。」

「よろしいのですか?私達にそのようなスキルをお譲りしても?」


「・・・ああ、いいんだよ。何せ時間がなくてね。いいかい、ここにブロックがある。これを何人かで複製してほしい。あ、そうだ、魔力の回復ポーション、手に入らないかい?」


侍女さんが返答をしてくれます。

「冒険者ギルドへ行けばある程度仕入れる事ができます。お買い求めになられますか?」

・・・・複製の複製がどうなるかわからないからね・・・・

「ええと、このかばんにアウルベアーの素材が入っています。侍女さんの裁量で売却して下さい。そしてポーションを何本かお願いします。他にも何かポーションや、アイテムで有用なのがあれば、購入して下さい。全額使ってもらって構いません。何せ時間がありません。」


「かしこまりました。では早速・・・・」


侍女さんにお使いをお願いしました。

そして・・・・

僕は魔力の回復ポーションを複製し、魔力切れに備えます。


「では、順番に行います。」


・・・・

・・・

・・


8人に譲渡はきつかったです。


そして、何故かいくつか同時にスキルを譲渡できるので、それぞれ浄化と身体強化を渡しました。

これで色々大丈夫でしょう。


僕は侍女さんに説明をし、煉瓦の複製を見せ、実際にやってもらいます。


あ、親方は3個の煉瓦を持ってきてました。どれも同じ・・・・鑑定結果は同じでしたので、3人に頑張って複製してもらいます。


そして、もう2人には、僕が複製した色々な女性の用品のオリジナルを取り出し、机に並べます。

「残りの皆さんには、これらを複製してもらいます。」


そう言って実際にやってもらいます。


侍女さん達がうまくやっているので、さて・・・・と思う頃、買い出しに行っていた侍女さんが戻ってくれました。

そして色々購入して下さったようです。


僕はポーションも机に置き、複製をしている侍女さんのうちの一人を呼び止め、ポーションの複製を頼みます。

そして、ある程度数が揃えば、この場にいる全員に配り、飲ますように伝えます。


これで当面女性の色々な問題は大丈夫でしょう。


そして僕は、しておきたい事があるので、一度部屋に戻る事に。

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